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医師の資産形成 NISAについてわかりやすく解説

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NISAとは

NISA(ニーサ)は、少額からの投資を行う方のために2014年1月にスタートした「少額投資非課税制度」です。イギリスのISA(Individual Savings Account・個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称がつけられました。

金融庁 NISA特設ウェブサイト 

NISAの特徴1 運用益(売却益・配当/分配金)が非課税

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。

一方で、NISA口座で投資した金融商品から得られる利益は非課税になります。ただしNISA口座で投資できる上限金額は決まっています。

NISAの特徴2 長期投資と複利運用が基本

NISAは長期投資と複利運用が基本になります。複利運用について、とってもわかりやすく解説します。
複利(ふくり)とは、「お金がさらにお金を生む」仕組みのことです。

たとえば、あなたが株式に100万円を投資して、1年で3万円の利益が出たとします。普通はここで「やったー!3万円もらえた!」で終わりますが、複利運用ではその3万円を使わずに、また投資にまわします。そうすると次の年は、100万円じゃなくて103万円に対して利益がつくので、利益が少しずつ増えていくのです。

複利運用は、よく雪だるまにたとえられます。雪玉を転がしていると、最初はなかなか大きくなりませんが、ある程度のサイズになると一気に大きくなった経験はありませんか?

複利運用も同じで、最初のうちは資産の増加ペースがゆっくりですが、運用期間が長くなり、投資額がある程度の規模に達すると、資産の増え方が加速していくのが特徴です。短期間で利益を回収するのではなく、長期で福利の力を利用することが重要です。

NISAの特徴3 インデックス投資(素人が機関投資家に勝てる唯一の方法)

インデックス投資とは、特定の株価指数(インデックス)に連動する運用成果を目指す投資方法です。たとえば、日本の代表的な株価指数である「日経平均株価」や、アメリカの主要企業で構成される「S&P500」などが、よく知られるインデックスの例です。

投資の古典的名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』の著者は、次のようなシンプルかつ明快な投資戦略を提唱しています。

それは、個別銘柄の売買や、それらを組み入れたアクティブ型投資信託に投資するよりも、市場全体に分散されたインデックス・ファンドを長期保有する方が、より優れた結果を得られるというものです。

NISAでは、どんな投資先を選べばいいの?

NISAの基本は、長期運用・複利運用・ドルコスト平均法・インデックス投資であることはすでに説明しました。

では、具体的に「何を買えばよいのか?」という問いに対してのおすすめを紹介します。

まず一つ目は、「オルカン」の愛称で親しまれている「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。

この投資信託は、先進国だけでなく中国やインドなどの新興国も含むMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)に連動しており、日本株も対象に含まれています。

もう一つの選択肢としては、世界市場の代替としてアメリカ株に集中投資する方法があります。定番は、S&P500インデックスに連動する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。

“投資の神様”ウォーレン・バフェットも、個人投資家はアクティブファンドやヘッジファンドではなく、手数料の安いS&P500連動型インデックスファンドを長期で保有すべきだと述べています。

新NISA(2024年〜)について

  • 非課税保有期間が無期限に!非課税保有期間はつみたてNISAでは20年間、一般NISAでは5年間でしたが、2024年からのNISAでは無期限となりました。
  • 年間投資枠が拡大!(最大で年間360万円に)2024年からのNISAでは、つみたて投資枠がつみたてNISAの3倍の年間120万円、成長投資枠が一般NISAの2倍の年間240万円に拡大され、併用により合計で年間360万円まで拡大しました。
  • 非課税保有限度額(総枠)が新設!(最大1,800万円)2024年からのNISAでは、生涯を通じての非課税保有限度額が新たに設けられ、1,800万円が上限となりました。

医師がNISAを活用するメリット

NISAは、個別株の短期売買とは異なり、基本的には“放置”で運用できるのが特徴です。これは多忙な医師にとって、大きな利点といえます。ただし、株価が下落した際に慌てて売却しないよう、長期目線での運用を意識することが大切です。

また、NISAは夫婦での積立運用もおすすめです。夫婦それぞれが非課税枠を活用することで、世帯全体として効率的に資産形成を進めることができます。

さらに、両親や祖父母から、贈与税の基礎控除額である年間110万円の範囲内で子どもに資金を贈与し、子ども名義のNISA口座で積立を行うという方法も、教育資金や将来の資産形成の手段として有効です。

NISAの落とし穴

株価が下がったときに慌てて売却しないこと。これだけは覚えておきましょう。「株価が下がったときこそが、実は買い時」です。

その理由は、NISAの基本的な考え方が「ドルコスト平均法」に基づいているからです。この手法では、毎月一定の金額で同じ金融商品(たとえば株式)を購入し続けます。すると、価格が高いときには少ししか買えず、価格が安いときには多く購入できるため、結果的に平均取得価格が抑えられるというメリットがあります。

株価が下落している局面では不安から購入をためらいがちですが、そこでも定期的に投資を続けることが、後の回復局面での利益につながります。安く買って高く売るという投資の基本を、自然に実践できるのがドルコスト平均法の強みです。

繰り返しになりますが、「株価が下がったときこそが、実は買い時」です。

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