医師が高級車を所有するという価値観を見直す

昔から医師にとって、高級車、高級外車(代表はベンツ)を所有することがステータス・シンボルでした。数年ごとに乗ってみたい新車を購入するというライフスタイルも一般的でした。でも、そのような価値観は今後見直す必要がありそうです。

高級車の購入に高額の出費が必要

言わずもがなですが、高級車に限らず、車を購入する際には、高額な出費が必要となります。人生における大型の出費として、マイホーム購入、子供の教育費、生命保険、車といったものがあげられます。車の購入は、予算が大きく、資産形成に大きな影響を及ぼすので、慎重な対応が必要となります。

高級車をローンで購入すると、ただでさえ高額な出費に加えて、ローンの利息も上乗せされます。新車の高級車をローンで購入しつづけるライフスタイルは、資産形成からもっとも遠い位置にあるため、見直す必要があります。

他人との比較で満足する地位財を購入してしまう医師への処方箋

車の維持費が高い

見落とされがちなのが、車の維持費です。購入時にかかるものが自動車取得税と消費税。それに対して、クルマを保有する期間はずっと払い続けなければならないのが自動車税(軽自動車税)と重量税です。

さらに、駐車場代、保険代、ガソリン代、車検費用を考えると、車は金食い虫であることが理解できます。

車を所有する以外の代替案を検討しよう

都内や関西の主要都市であれば、自動車を所有せずに、公共交通機関を利用するという選択肢は十分に検討の余地があります。どうしても車が必要な場合は、多少割高であったとしても、タクシーやレンタカーを利用する方がトータルの出費は断然お得です。近年では、シェアリングカーのような新しい選択肢も増えてきたので、車を所有せずに生活するライフスタイルは、もっと見直されるべきでしょう。


さらに、車が必須とされる地方都市においても、夫婦で2台所有する必要は全くありません。夫婦で話し合って、1台の車をうまく運用することができれば、資産形成にとっても有利になります。さらに言えば、新車を購入する経済合理性は全くありませんから、中古車の購入も視野にいれるべきでしょう。