俺の屍を越えてゆけ(日記)

研修医の時期にすべきこと

医学生や研修医の方たちから、「研修医(後期含む)の時期にスモールビジネスに挑戦するべきでしょうか?」という質問をお受けする機会がありました。本日フランケンと音声コンテンツ収録があり、この話題についてとりあげました。私達の現時点での回答は、「研修医時代は、医療にフルコミットするべき」というものでした。研修医の時代に、医療にフルコミットすることで、医師としての実力が身につくことはもちろん、自分の体力的な限界をしることも重要かもしれません。
そして、医学論文を一つ書くと良いと思います。論文を書くという作業は、自分で仮説をたて、それを検証して、結果を文章にすることです。実は、この過程がスモールビジネスについても非常に役に立つのです。スモールビジネスにおいても、自分で仮説をたてて、実際にやってみて、結果を検証するという作業が基本になります。実は、論文を書いたことがない人は、この仮説から検証という過程が、抜け落ちていることがあります。それだとアイディアだけで、ビジネスの型に落とし込めなくなってしまいます。
医療系と全く関係のないスモールビジネスを立ち上げるとなると、医療とスモールビジネスのベクトルの向きが異なると、どちらも中途半端になってしまいます。もし、スモールビジネスに関係のあるスキルを磨きたいのであれば、自分の所属している病院の労働環境を眺めてみて、上手く回っているところ、うまく回っていないところを観察してみると面白いかもしれません。医療というビジネスの中で、何がうまくいって、何がうまくいっていないか?を知ることは、研修医の働き方とベクトルが近い向きを向いています。
研修医時代に医療にフルコミットするのであれば、医学生の頃にスモールビジネスに挑戦してみるのが合理的な判断になりそうですね。医学生のときは、時間が比較的自由になるため、スモールビジネスにチャレンジしやすいですから。