先日の日本整形外科学会のQuotomyブースで行われた公開ラジオ収録で、自由きままな整形外科医(整形外科医のブログ)が面白い話をしていました。
医師は失敗=悪という思考におちいりやすい
医師は医療の現場で失敗ができない立場にあるから、極端に失敗を恐れてしまう。
でも、それを私生活にあてはめてはいけない。
音声コンテンツを聴いてみてほしいのですが、整形外科医のブログ主は、たくさんの失敗をしつつ、様々なビジネスを軌道にのせています。
医師の中には
・大学受験でストレートに医学部に入学
・授業は真面目にうけて、再試なく合格
・国試、専門医試験もなんなく合格
といったキャリアをも方もたくさんおられると思います。
(一応、私も、上記に当てはまるキャラクターでした)
ただ、上記に述べた項目の共通点は、人間が学習の到達具合を判定するために作った試験問題を解くという、人間の能力の中でも、非常に限られた領域を評価しているにすぎません。
医師になってからも、臨床というのは、ある意味失敗のゆるされない現場ですから、失敗=悪という思考回路に陥りがちです。
リアルビジネスで出題される課題
リアルビジネスにおいて出題される課題は
・海外旅行中に、パスポートを無くしてしまいました。それはそうとして、なんとかして帰国しましょう。
・留学先の秘書さんから、いっこうにメールの返信がありません。それはそうとして、なんとかして留学の準備をすすめましょう。
みたいな課題ばかりです。
決められた模範回答はなく、自分にとっては、未体験かつ圧倒的な修羅場に追い込まれるようなものばかりです。
ですが、その修羅場を乗り越えると、経験値がアップします。
すると、次に同じようなことが起こっても、「まあ、なんとかなるよ。」と落ち着いて対応ができるようになるのです。
失敗のない人生は、チャレンジのない人生
失敗とは、自分が何らかの仮説を持って、チャレンジというアクションを起こした結果生じるものです。
失敗のない人生は、チャレンジのない人生です。
失敗のコツは、「上手に転ぶことです」
自転車にのれるようになるためには、何度も転びます。
すり傷なら、数日たてば治ります。
リアルビジネスにおいても、自分が許容できる範囲のチャレンジ(お金、時間)はどんどんしてみるのが良いでしょう。
そうして、小さな失敗を積み上げます。失敗すると少しのお金と時間を失いますが、それらは経験値というふうに名前を変えて、自分の中に財産として蓄積していくのです。
手元100万円あったとします。
1万円の失敗を100回するのが失敗のコツ。
まあ、最悪、1回100万円のトライをして、失敗したとしても許容されます。
ですが、やってはいけないのが、借金をして、1000万円のトライを1回してしまうこと。
自分の人生において、リカバリー困難な失敗(後遺症の残るような大けが)は避けたほうがよいでしょう。
人生における、リカバリー困難な失敗を避けるためのリスクマネージメントは、
整形外科のゆる医ブログが一番オススメです。