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自由と責任のバランス – 現代人が抱えるジレンマ

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先日、ある高齢男性の患者さんの病室を訪問したときのことです。壁に飾られた一枚の大きな写真。そこには、田舎に暮らす大家族が20人以上も勢ぞろいしていました。都心においても、地方都市においても。このような大家族に暮らす人の割合は少なくなっていることでしょう。

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「自由至上主義」という時代の空気

現代は「自由を最大限に尊重する社会」といえるかもしれません。
どこに住むか、誰と暮らすか、何を仕事にするか──かつては家や身分、しきたりなどによって制約されていたこれらの選択も、今では基本的に個人の自由です。

かつて「自分の人生を選ぶ」ことは、一部の特権階級だけのものでした。
結婚は家同士の取り決め、職業選択にも制約が多く、「我慢」や「諦め」が人生に織り込まれていたのです。

それに比べれば、現代の自由はまさに“夢のような現実”といえるでしょう。

自由には「責任」がセットでついてくる

忘れてはならないのは、「自由」とは無償で手に入るものではないということです。
自由な選択の裏には、必ずそれに見合った責任が生まれます。

たとえば、「一人で生きる自由」を選べば──
それは「困窮したときに誰からも助けてもらえない可能性」というリスクと表裏一体です。

他にも…

  • 好きな仕事に就く自由は、収入が不安定になるリスクを背負うことでもあります

  • 子どもを持たない選択は、自分の老後を自分で支える責任を伴います

  • 家族のしがらみから離れる自由は、病気や介護など「いざ」というときに頼れる人がいないという孤独につながる可能性もあります

冒頭の大家族には、様々な制約や我慢がある(意外とご本人たちはマイナスに捉えていない可能性もある)一方で、家族の誰かが病気になったり、困窮したとしても、その時に成功している家族がサポートすることが可能です。兄弟のうち、誰かが家業をつぎ、他の兄弟の面倒もある程度みることも可能でしょう。

自由か? 安心か? 私たちの選択肢

では、どう生きるのが正解なのでしょうか?

それは人によって異なると思います。
「自由を最大限に追求して、自立を徹底する」という生き方も、「ある程度の制約を受け入れながら、支え合う関係の中で生きる」選択も、どちらも選択可能。

しかし大切なのは、「自由だけを享受することはできない」と知っておくことです。
自由の裏には責任があり、その責任を支えるだけの力や準備が必要なのです

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