AIが新たな仕事や雇用を生むかと言われると、なかなかそのイメージが湧かない。むしろ現実に目を向ければ、翻訳や画像制作、文章校正といった、これまで人が担ってきた仕事が失われていく様子が見えてくる。
これまでは自分でできないから外注していた業務が、AIを使えば自力で完結できるようになる。一見すると便利になったように思えるが、そこに新しい仕事が生まれるわけではない。単に外注の必要性がなくなるだけで、雇用創出には結びついていないのだ。
また、AIによる業務効率化の恩恵を受けられるのは、基本的にパソコンを使うデスクワーカーに限られる。多くの人にとってAIは、ちょっとした調べ物に役立つ程度の生産性向上にとどまるのではないだろうか。
そしてここに、より深刻な問題が潜んでいる。AIは今世の中で問題になっている経済格差をさらに推し進める可能性がある。もともと生産性が高く多くの価値を生み出している人にとって、AIは仕事をさらに効率化し、より多くの仕事をこなせるようにする非常に有用なツールとなる。そういった人たちにさらに富が蓄積していく一方で、その波に乗れない圧倒的多数の人たちとの間には、ますます大きな格差が生まれていくことになるだろう。
AIの進化は確かに便利さをもたらすが、その恩恵が誰にどのように分配されるのか?
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