文豪がアイディアに行き詰まりを感じたら目的なく散歩する。
人間の創造性をフルに発揮するためには、人生に余白が必要になります。
ただ現代においては、人生の余白が自然に生まれることはありません。
1)ハードワーカーの場合
大量の仕事を抱え込んでいる場合、自然に余白が生まれることは一生ありません。
仮に2時間ほどの余白が生まれたとしても、ノートPC広げて作業をしたり、仮眠をとったり、読書をしたり。
空白の時間を、目的のない暇な時間として消費することに罪悪感を感じることもあるでしょう。
2)スマホに時間を吸い取られる
比較的自由な時間を持つ人にとっても、「暇」な時間を持つことは難しいです。何もすることのない時間が1分でもあれば、スマホにアクセスをして、ゲームをしたり、SNSに流れてくるショート動画をぼーっと眺めていたり。
スマホゲーム(課金)、SNSのショート動画に共通しているのは、人間の脳がもつ報酬系をハックすることで、依存してしまうこと。一度アクセスするとそこから抜け出せなくなります。
パチンコと同じような報酬→依存の仕組みを利用しています。
戦略的に「暇」を人生にとりこむ
最近、本屋を歩いていると「暇」について書かれた書籍を多く見かけます。
何冊か読んでみましたが、1)2)のような背景があり、「暇」というのは自然発生することはなく、戦略的に作らないといけないことに気づきました。
アスリートは、試合やトレーニングと同じくらい休息が重要になります。
脳についても、活動と同じくらいリカバリーが重要です。
脳のリカバリーについては、睡眠と「暇」が同じくらい重要になります。
自分は、スマホをみる時間をできるだけ意識して少なくするようになりました。それと、今までは、車通勤や飛行機、新幹線の移動時間を有効活用するために読書をしたりオーディオブックを聞いたりしていましたが、今は実験的に「暇」を摂取するようにしています。何もせず、頭の中で思考を巡らせています。
戦略的「暇」オススメ活動
1位 散歩
ダントツトップ。歩きながら景色を眺める。これが、頭の活性化に良い気がします。突然アイディアが脳に降ってくるのはたいてい、目的なく散歩しているときです。余談ですが、気の合う人と、散歩をしながら語り合うのは最高の娯楽です。スティーブ・ジョブズも、優秀な人を自分のビジネスに取り込むために口説き落とす際は、会社の庭を散歩しながらビジョンを語ることを習慣にしていたそうです。
2位 自然を眺める
海や夕日を眺めるのもオススメ
3位 温泉
いわずもがなですね。温めのお湯に1時間くらい浸かりましょう。露天風呂だと更に良いですね。
1週間単位の「暇」を作る
入れ物の中に、大きな石と小さな石、砂を入れる場合。最初に大きな石をいれないと、砂をいれたあとに大きな石は入れられません。
1週間単位の大きめの連続休暇は、年間スケジュールとして手帳に最初に書いておきましょう。
手帳に予定さえ入れておけば、他の予定が入りそうになってもブロックできます。
