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生きる目的

最近、山口周さんの書籍やオーディオブックに触れています。

日本は低成長で「失われた○○年」といった議論をよく見かけますが、山口さんは異なる視点を提示しています。それは「物があらゆる人に行き渡り、物質的欲求が満たされた世界=高原社会」という捉え方です。

高度成長期は「物質的欲求が満たされていない人が溢れている」ことが前提でした。人間でいえば第二次性徴期のように、体がどんどん成長する時期です。しかし骨格が成熟すると成長は止まり、定常状態になります。日本は、この定常状態(高原社会)に到達したのでしょう。

そんな中でさらに成長を求めてアクセルを踏むのは、成人後も体を大きくしようと食べ続けるようなもの。糖尿病などの健康被害を招きます。

人々の物質的欲求は満たされました。しかし現代人は「人は何を目的として生きるのか」という問いへの答えを失っています。ニーチェの言うニヒリズム、末人の状態です。

これからは生きがいや楽しさ、自分の衝動を大切にすることが求められます。

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