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最新版ハッピーリタイヤ計画

独身世帯や医者の共働き、子供が1人以下の世帯ではなく、結婚して子供が3人、妻は非医者という設定で考えてみます。

定年退職の年齢を60歳とします。28歳で結婚、第一子が30歳、第三子が35歳で誕生したと仮定します。子供が6年制大学に進学した場合、子育てが終わるのは60歳、つまり定年退職の年です。このプランが最も資産形成に苦労するでしょう。

1)従来の定番プランは現代にフィットしない

従来は、定年退職までに十分な資産を貯金し、退職後は年金と金融資産から得られる不労所得で生活するというプランでした。以前は1億円貯めれば不労所得で生活できると言われていた時代もありましたが、子供3人を私立の塾や学校に通わせながら6年制大学に進学させるとしたら、定年退職までに1億円を貯めるのは難しいでしょう。さらに今後インフレが加速すれば、1億円という貯金が実質的に毎年価値を失っていく可能性が高いと考えます。

また、60歳から80歳までの20年間、まったく働かずに貯金が少しずつ減っていくという心理的ストレスはかなり大きいものです。社会との接点が失われていくのも辛いでしょう。60歳で定年退職という制度は、65歳から70歳で寿命を迎えることが前提であり、現代にはフィットしません。

2)死ぬまで働くなら、1億円の貯金は不要

現代においては70歳、80歳になっても細々と働き続けることで、定年後の不安はかなり軽減されます。働くといっても肉体労働はきついので、外来を細々と続けるようなイメージが良いと思います。週に3日だけ働くというプランも良いでしょう。ただし、このプランでは、以下に述べる労働以外で得られる収入源を複数持っていることが前提になります。

3)労働以外で得られる収入源を作る

人的資本(働いて稼ぐ力)は50歳頃をピークに緩やかに減少していきます。その減少を補うために労働以外の収入源を確保することが大事です。具体的には株式、不動産収入(リート含む)、スモールビジネスなどです。

20代から、自分の人的資本を元手にして、金融資産や株式、不動産といった仕組みに投資し続けます。人的資本がピークを迎える50歳頃までに株式や不動産を購入し、そこから得られる収入を増やしていく。人的資本の減少を金融資産から得られる所得で補うという発想が良い気がします。株や不動産の購入は経験が必要なので、失敗経験も含めて20代からスタートしておくことが理想です。

60歳以降は子供が卒業しているので出費が少なくなります。人的資本から得られるお金と金融資産から得られる不労所得を合わせて、60歳以降も所得を少しずつ増やしていければ理想的です。そうでなかったとしても、金融資産の総額が減らない程度に細々と働くことができれば、老後の不安はかなり解消されると思います。

最も避けなければならないのは、蓄えがほとんどなく、収入が100%人的資本に依存したまま60歳を迎えることです。もちろん70歳、80歳まで医師として働くことに依存した働き方もあると思いますが、体力的には結構きついでしょう。

4)インフレ、高齢化社会は医師の稼ぎに逆風

すでに医師の皆さんには実感されているところだと思いますが、今後、社会保障費の抑制圧力により医師の稼ぎは悪化すると予想しておいた方が良いです。仮に現状維持だとしても、インフレが進めば相対的に稼ぎが低下することになります。現在20歳から40歳くらいまでの人は、今後インフレと高齢化社会の進行により、医師1人の稼ぎだけでは、複数の子供を大学に進学させるのは結構厳しくなると思います。

デフレの時代には医師は勝ち組でした。企業の業績が悪化しても、医師の給料は低下せず、ボーナスももらえました。しかし今後はかなり早いスピードでその価値は失われていくと思います。そうであるなら、少しでも早く医師として稼ぐ以外の方法を仕組みとして育てていかなければなりません。

インフレとは日本円の価値が低下することを意味しますので、人的資本から得られた日本円を貯金し続けるよりも、日本円を株式やREITなどに早いタイミングから置き換え、それらの資産がインフレに連動して上昇することに期待するしかありません。医師の稼ぎは日本円の価値にリンクしています。高齢化による社会保障費の増大、インフレの進行は、いずれも医師の稼ぎ(円)にとって逆風になるので、対策が必要です。

5)個人的に未解決な問題

現在都心においてはマンションの価格が高騰しています。今後どこかで価格が落ち着くのか、それともさらに高騰していくのかは分かりません。ただ後者に対しても対策が必要と考えます。早い段階でローンを組んでマンションを購入しておくのが良いのか、賃貸生活を続けるのが良いのか、自分の中にまだ答えがありません。都心において子供3人と夫婦が過ごせる居住スペースを確保することは、とても難しくなっていく気がします。

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