時短

医師が毎日1時間早く帰宅する方法

いつも忙しく働いている医師が、毎日1時間早く帰宅するための方法について紹介したいと思います。1時間早く帰れるようになれば、家族も喜びますし、読書をしたり、自分の趣味を広げたりできるようになります。

カンファレンスは朝にする

カンファレンスを夕方にすると、どうしても終了の時刻が遅くなりがちです。さらに、それぞれの医師の仕事が長引いてしまうと、開催時刻が10分、15分と遅れる可能性もあります。でも、カンファレンスを朝にすると、「9時から外来があるからそれまでにはどうしても終了させる必要がある」といった感じで、終わりの時間がダラダラ長引かないメリットがあります。日本人は、会議の開始時間は守るけど、終了時刻を守らない。というのは良く言われることですね。

仕事を○時までに何があって終わらせる

仕事が終わったら帰ろう。と考えていると、いつまでたっても仕事は終わりません。いきなり、17時に帰るというのが無理であったとしても、「今月は20時までには帰る」、「次の月は、19時までには帰る」といった感じで、少しずつ帰宅時間を早くしても良いでしょう。日本人は、早く仕事を終らせる人を仕事をさぼっていると見なす傾向がありますが、これは完全な間違いです。

仕事の生産性というのは、下に示す簡単な式で表されます。

生産性 = 得られた成果 ÷ 投入した希少資源(時間)

つまり、得られた成果が同じであるなら、少ない時間でその成果を上げるほうが生産性は高くなります。そして、今までと同じ成果を、短時間で達成できるようになれば、残った時間で、さらに生産性の高い働き方をすることが可能になります。逆に、生産性をあげずに、労働時間を長くしている方法だと、生産性は低いままで、いつも時間が足りない生活をおくることになってしまいます。

いつも時間がないと感じる医師へのアドバイス

生産性を考えるきっかけになる書籍として、ちきりんさんの書籍「自分の時間を取り戻そう」をオススメ。

読書の時間がない方のために、要点をまとめたナレーション付き動画を作成しました。

仕事を人に任せる仕組みを考える

目の前の仕事を、一心不乱に終わらせる習慣を続けるよりも、「自分のしている仕事の一部を、人に任せられないか?」と考える時間を確保しましょう。今は、メディカルクラークさんが配置されている病院も多いと思います。クラークさんに書類の下書きをしてもらうだけでも、ずいぶん作業の手間は省けます。アイディア次第では、「クラークさんと一緒に回診して、そこでカルテを記載してもらう」というのも作業の効率化には有効かもしれません。

電子カルテの使い方を見直す

電子カルテの使い方は、特に誰かから教えてもらうわけではなく、効率の悪い使い方を続けている人を見かけます。実は、電子カルテを上手に使いこなす名人は、「研修医を終えて、後期研修医1年目になった手際の良い医師」です。

その理由として、
研修医の時は、とにかくたくさんの雑用を頼まれるため、少しでも効率化できないか?と努力しつづけている

色々な診療科を回っているので、様々な診療科でカルテ入力のコツを教えてもらっている

後期研修医に質問してみると、自分でもびっくりするような機能を教えてくれることも多いです。後期研修医がカルテを使う様子を、10分ほど眺めているだけでも、色々な技を盗むことができますよ。紹介状の返書や、診療記事のテンプレート化、オーダリングのセット化などを駆使することで、作業時間をどんどん短縮しましょう。