医師のキャリアに世界一周という選択肢を

世界一周にチャレンジする時期について

私自身は、過去にイタリア、ドイツなどに留学経験がありますが、世界一周をしたことはありません。今回の話は、妄想のお話(笑)

医師にとって世界一周が可能な時期

独身時代、子供がいない夫婦生活をしている時期、子供が大学に通い始めた時期なら頑張れば行けそう。医学生時代に、休学して世界一周というのも選択肢としてはありですが、給料をもらう仕事を続けていく中で、それまでのキャリアを一気に変える原動力にするなら、働き始めてから世界一周にいくのが面白そうです。まさに、人生100年時代の、マルチステージの生き方に対応するためのチャレンジ。研修医のプログラムが終了したタイミング、専門医を取得したタイミングなども検討に値します。でも、一番のリミッターとなるのは、自分自身の頭だと思います。普通に考えたら、世界一周に行くことのマイナス点ばかりが思い浮かびます。あらかじめ、「専門医を取得したら世界一周にいく」と決めておいて、そこまで頑張るという、ご褒美的な人生プランも面白そうですね。

私自身の経験

私自身の経験では、大学病院で長い間働き続けてきて、これから先、自分が医師としてどのようなキャリアを進むべきか迷った時期がありました。大学病院在籍中に、日本整形外科学会から選出されて、アメリカ西海岸を4週間かけて訪問した2013年が、アカデミックポジションにおけるキャリアのピークでした。2013年に、自分の人生における金メダルといえるような、キャリアのピークを体験できました。その後は、「自分は、アカデミックポジションでやりたいことは、一通り経験できた。でも、この生活を続けるのは、体力的にも精神的にもしんどい。キャリアチェンジが必要だ」と感じるようになりました。2年ほど燃え尽きた精神状態が続いたところで、「このまま漠然と生活していたのではダメだ。」と考えるようになります。そして、2015年のシルバーウィークを利用して、自費でアメリカ西海岸(UCSF)を短期訪問することを決意しました。
この流れについては、旧ブログ(整形外科医のための英語ペラペラ道場)のUCSF留学2015というラベルに記事をまとめています。興味がある方はご参照ください。
そこで、医師としての新しいキャリアに関して、新しいアイディアを思いつき、キャリアを大きく転換する良いきっかけになりました。

今の働き方に行き詰まったら旅をしてみる

世界一周が難しいと思ったら、7〜14日くらいの海外旅行をしてみるのも良いかもしれませんね。普段と異なる時間、異なる場所、異なる人との出会いがそろうと、自分の脳内にある思考を見つめ直すきっかけになります。お金を稼ぐための仕事を、同じスタイルで続けていると、毎日同じ業界の人と話をすることになり、どうしても視野が狭くなってしまいます。そのようにして視野が狭くなったままの疲労が蓄積した状態で、新しい働き方を考えても良いアイディアは思いつきません。そんな日常から、離れて海外を旅行してみる。そうして、頭がリフレッシュした状態で、自分の日常を俯瞰してみる。そして、これから先も同じ働き方を続けるべきか?それとも思い切ってキャリアを変更すべきなのか?ということを考えてみても面白いと思います。