副業(スモールビジネス)のメリット

労働力をお金に変えることの限界

勤務医は自分の時間(命の一部)を労働力に変え、お金に変えている

「勤務医は自分の時間(命の一部)を労働力に変え、それをお金に変えている」というお話。完全同意!という人もいれば、「それって、ちょっと言いすぎじゃないかな?」と思われる人もいると思います。
ここで、皆さんに考えて欲しいこと。

もし、自分の寿命が残り10年とわかっていたら?

自分の寿命はほとんどの人にはわかりません。
水道をひねると水がでてくるのと同じように、自分の寿命がいつまでも続くというのは完全な錯覚です。
自分の日常は、ろうそくの炎と考えましょう。
ろうそくが寿命です。ろうそくは、毎日確実に短くなっていきますが、ろうそくの長さを確認することはできません

もう一度先ほどの質問を考えてみましょう。
もし、自分の寿命が残り10年とわかっていたら?

恋人がいる人であれば、恋人と1時間でも多く過ごしたいと思うでしょう。
小さな子どもさんがいるご家庭であれば、夫婦と子供さんで過ごす時間を増やしたいと思うでしょう。
このようなシチュエーションで、「職場に遅くまで残って残業して、残業代を稼ごう」とか「週末は割の良いバイトに行こう」と思う人は少ないかもしれません。

そして、自分の寿命が残り10年とわかっていたら?
最初に示した「勤務医は自分の時間(命の一部)を労働力に変え、お金に変えている」というお話が少しリアリティーをもって理解できるのではないでしょうか?

労働力を投下して稼いだお金は溶けていく

勤務医の方であれば、例えば当直を10回して100万円稼いだとします。
この100万円は、税金を払うことで4〜5割減ります。
手元には60万円残るとしましょう。
仕事のストレスで30万円ほどの高級品(地位財)を買ったとします。
これから消費税は10%になりますから、さらに税金で3万円失います。
手元にお金がないから、クレジットカードで分割支払い(もしくはリボ払い)を選ぶとしたら、クレジットカード会社に多額の利息を支払うことになります。
そうして、手元には、高級品と、20〜25万円ほどの現金が残るでしょう。
所得税、社会保障費、住民税、消費税、ローンの利息などで、命と交換に手に入れた現金は急速に溶けていってしまうのです

ビジネスモデルに稼いでもらうという発想

勤務医の場合、副業をしても良いかどうか?については職場の服務規程を確認する必要があります。
ですが、一部のサラリーマンには副業が解禁されつつあり、時代の流れとしては副業を容認する方向に進んでいます。
勤め人プラスアルファ(勤め人+副業)は、最強の存在だと最近感じます。
勤め人の最大のメリットは、毎月の給料が安定しているということにつきます。
勤め人が、法人を所有してビジネスモデルを回して、収入をえることができた場合を考えてみましょう。

不動産からの家賃収入、自宅の一部を駐車場として人に貸してえた収入、趣味で書いているブログからの収入、自分の知識を詰め込んだ渾身の記事をnoteでコンテンツ販売して得た収入など。
それらを積み上げて、毎月5万円の収入を得たとします。
これらは、労働時間を増やして稼いだお金ではありませんし、給料とは別に手に入れたお金なので、ほとんどがそのまま手元に残ります。
そして、合同会社などの仕組みを使って、節税をすることが可能になります。
最初は少ない収入であったとしても、自分の労働力を投下せずに安定して入ってくるお金で、節税が有効にできるためどんどん手元に残ります。
そして、手元に残ったお金で、「それならもう一個不動産買おう」みたいな感じで、新しいスモールビジネスに投資することができます。
不動産のような現物を買う手堅い方法もありますし、「自分のステージを引き上げてくれる人に会いに行こう」「書籍を買ってさらに知識を増やそう」という形で、自分の中の無形資産を増やすことも可能です。

勤務医が働いて得たお金が、税金、ローンの利息などで急速に溶けていったのに対して、スモールビジネスで得たお金は少額であったとしても、ほとんどが手元に残るためばかにできません。

そして、ビジネスモデルから安定してお金が入るようになったら、資産が増えますから、「毎月行っていた当直のアルバイトを一つ辞めよう」という風にして自分の時間の切り売りをしなくて良くなります。

税金がかからない収入を増やすという発想

専業主婦であった奥さまがアルバイトを始めたとします。毎月10万円であったとしても、この10万円は非常に貴重です。
勤務医がアルバイトで10万円稼いだとしても手残りは6万円程でしょう。
でも、奥さまの収入にはそれほどの税金はかかりません(日本の税制は世帯収入ではなく個人の所得に対して課税されるため)。
毎月10万円の(税金のかからない)収入は、積み上げると年間120万円になります。
もし、これを金融資産を年間3%の運用益で稼ごうと思ったら、4000万円の金融資産が必要になります。
今の時代、毎年コンスタントに3%の運用益を出せる人は少ないでしょう。