医師の働き方

自分の価値観と向き合い医師のキャリアを選択する時代

博士
博士
価値観が多様化しているというお話




FIRE(Financial Independence, Retire Early)に関する記事たくさんのコメントをTwitterでいただきました。

自分自身がFIREを目指して、今まさに資産形成しています!!
という声もあれば
若くて、いろいろやりたいことがある時期を犠牲にしてまで、資産形成したいとは思わない。
などなど。

その背景には、医師に限りませんが、価値観の多様化が挙げられると思います。

価値観の多様化

今から20〜40年前であれば
「医師になったら、30までに結婚して、子供を2〜3人育てて、マイホームを買う。頑張って仕事をして65歳でリタイアする」みたいな、モデルケースが示されていました。
でも、現代においては、
・結婚する人もいるし、しない人もいる
・20代で結婚する人もいるし30代後半で結婚する人もいる
・マイホームを買うべきか買わないべきか
・専門医をとる必要があるか?
・学位を取得する必要があるか?
・留学すべきか、しないべきか
について、完全に自分と同じ選択をする人を見つけることはできない時代になりました。

マイホームを買うべきか、買わないべきか?についても、賛成派と反対派では、おそらく意見が真っ向から対立するでしょう。

一昔前であれば、50歳の先輩医師も、40歳の先輩医師も、だいたい同じようなキャリアを歩んでおり、職場で意見を求めたとしても、だいたい同じようなアドバイスをされたはずです。ですが、今の時代は、40代の医師の価値観もばらばら。30代の医師の価値観もばらばら。同期の価値観もばらばらという時代です。

自分の価値観と向きあう

モデルケースが事実上消滅していまい、誰一人として自分と全く同じキャリアを選ぶ人がいない時代。
自分の価値観としっかり向き合うのが重要だと思います。

自分の人生のプライオリティーとして、「たくさん子供を育てたい」という人もいれば、「自分は、30代のうちに経済的自由に到達して、その後は自分がやりたい仕事をのんびりしながら生活したい」という人もいるはずです。
どちらが正しくて、どちらが間違っているということはありません。
みんなそれぞれ違う選択をするけれども、どれも正しい。

選択肢が多すぎること。その結果がすべて自己責任になってしまうことは、いいことばかりでも無いのかもしれませんね。
でも、生まれつき身分が固定されてしまう時代でもなく、自分のやりたい選択をできる時代に私達は生きています。
これ以上の幸運はないと思います。
そして、一つ言えることは、「自分が悩んだ上でくだした結論は、たいてい後悔しない」と思います。
むしろ「あのとき、自分がやりたかったことを人の意見に流されて選択しなかった」というのが後悔につながるのだと思います。
人と違う人生を選択したとしても、その道を信じて進めばいいと思います。
今は亜流だと思われたとしても、5年後、10年後にはその生き方が当たり前になっていることも十分考えられますから。