昨日のブログでハブになれる人材に関するお話をしました。
今日は、その続きのお話です。
今回4人の人物が登場します。
大きめのイラストがハブ人材です。小さめのイラストがそうではない人材です。
ちなみに、4名とも自分の専門領域について高いスキルを持った人物と設定します。
違いは、ハブとなれる人材(周囲にスポークの人脈ネットワークをもつ)か、そうでないかだけです。
内科医師(赤)と外科医師(青)が知り合い
弁護士(緑)と医療訴訟に強い弁護士(ピンク)が知り合い
内科医師(赤)と弁護士(緑)はハブ人材同士で知り合いだとしましょう。
外科医師が、「医療訴訟に強い弁護士」を探していたとします。
しかし、外科医師(青)と医療訴訟に強い弁護士(ピンク)がつながることはありません。
空港で例えるなら、日本の地方都市からアメリカの地方都市にダイレクトにつがなることができないからです。
もちろん、たまたま外科医師(青)と内科医師(赤)と知り合いの弁護士(緑)が同じ場所にいたら、外科医師(青)は、医療訴訟に強い弁護士(ピンク)を紹介してもらえるかもしれません。
どちらにしても、ハブ人材である内科医師(赤)を介さないことには、医療訴訟に強い弁護士(ピンク)にたどり着くことはできないのです。
今度は、内科医師が、「医療訴訟に強い弁護士」を探していたとします。
内科医師(赤)は、弁護士(緑)に対して、「知り合いに医療訴訟に強い弁護士さんいない?」と聞けば、弁護士(緑)から、「あ、それなら適任がいるから紹介しますよ。」と言って医療訴訟に詳しい弁護士(ピンク)を紹介してもらえるでしょう。
ここでポイントとなるのは
地方都市から地方都市にダイレクトにアクセスができない
地方都市から地方都市に移動するためには必ずハブ空港(ハブ人材)を経由しないといけない
という事実です。
次は、ハブ人材が集まることでさらに大きな価値を生むことを説明しましょう。
3人のハブ人材(オレンジ)が集まって、「今度、○○というビジネスをあらたに立ち上げよう!」という話になったとします。
それぞれのハブ人材がもつネットワークの中から、適任者を選ぶことはそれほど難しくありませんね。あっというまに必要なスキルをもった人材が集まり、すばらしいチームが結成されることでしょう。
しかし、新しいビジネスに必要なスキルを持った人であったとしても、ハブ人材ではない3名が集まったとしても、そこからさらに必要な人材を集めることができません。
ここで、重要なことは、いずれの人物も優秀で、秀でた専門性を有していたとしても、人材としての価値、コミュニティとしての価値を生むのは、ハブになれる人材がキーパーソンになるという事実です。