博士
数年に1冊レベルの名著。医学研究者にはぜひ読んでほしい1冊です。
フランケンの通勤ラジオに紹介されていた1冊。
哲学的な何か、あと数学とか 著者:飲茶(ヤムチャ)
研究者とは何か?人と人類の違いを解説する高校生。フェルマーの最終定理の証明にいたる物語。
フランケン通勤ラジオ_42|Frankenstein @BlackSheep8270|note(ノート) https://t.co/KIhFPaXx7U
— 整形外科@sugimovic (@ysugimoto) 2019年5月6日
早速読み始めてみて、あまりの面白さに言葉を失いました。一気に読めました。
数式の美しさ
美しすぎるがゆえに、数多の数学者の人生を魅了し、地獄の谷に引きずり込んでしまう恐ろしさ
博士
存在しないことを証明するために300年かかることもある。これは、ロマンを通り越えて、悪魔に魅せられて谷に向かって行進する人々の群れのようだと作者は語ります。
フェルマーが当時読んでいた本のページの片隅に書かれていた小さな走り書き。この悪魔的超難問であるフェルマーの最終定理を証明するために人類は350年!!もの時間を要しました。
しかも、このフェルマーの最終定理は、フェルマー本人が「この命題について、真に驚くべき証明方法を私は発見した。だが、それを書くにはこの余白は狭すぎる」と記録を残しているのです。つまり、フェルマーは本人は350年以上前にすでに証明したのです。しかし、その方法がいっさい記されておらず、それ以降350年以上もの間、世界的に有名な数学者達の人生を狂わせることになります。
ワンピースのような世界観を、見事に1冊の本にまとめ、350年の歴史をジェットコースターに乗るかのように一気に読ませてくれる作者の力量に感服しました。
読了後とても気分が良くなる本です。出張のお供に最高の1冊となることでしょう。