俺の屍を越えてゆけ(日記)

職場と関係ない場所で人脈を広げる

面白い人に会いに行こう

職場の内部で、様々な職種の方々と良好なコミュニケーションをおこなうことは、とても重要です。
でも、自分の人脈が職場内部にだけしかないというのは、いただけません。
というのも、職場内部での人脈というのは、転勤すると使えなくなることが多いため。
では、学会などの大きな組織内での人脈はどうでしょうか?
これも、たとえば勤務医から開業医にかわるような(転職に近いような)イベントがあると、勤務医時代に学会の中でつくった人脈というのは、案外役立たなくなります。

そこで重要になるのが、「面白い人に会いに行こう」という発想です。

自分と共通点が少ない人との交流に価値がある

自分と同じ属性(職業、年齢、性別)の人と交流するよりも、人脈として価値が高いのは、自分と共通点が少ない人と交流を持つことです。
例えば、同じ医者であっても、勤務医と開業医では属性が異なるのでgood。同じ勤務医であっても、50歳と30歳なら年齢が違うのでgood。同じ年齢であっても、勤務医と弁護士なら職業が違うからgood。みたいな感じです。

例えば、自分がいつもチェックしている不動産ブロガーの人にアポをとって会いに行ってみる。
Twitterで交流がある、他業種の人にあってみる。

自分とできるだけ異なる属性の人と交流できるようになると、「自分の業界独自のルールに気づかないうちに思考がとらわれていたな」というような視野の狭さに気付くきっかけになります。
そして、自分の目線でみて、相手の視野を広げるきっかけになることもあります。
つまり、自分と異なる属性の人であれば、相互に新しい価値観の交換がしやすいということです。

人脈は時間をかけて成長する

そして、人と人のネットワークの最大の特徴は、「時間をかけてネットワークのもつ価値が成長する」ということ。
たとえば、自分が30歳、相手が20歳だったとします。
この二人が、会った時点でお互いに10の価値交換ができたとします。
そして、10年たって、二人がそれぞれ成長して、お互いに100の価値交換ができるようになる。
人脈にはレバレッジをかける効果も期待できます。
10と100をハンマーの大きさに例えてみたらわかりやすいですね。当然、大きなハンマーを持つもの同士が交流するほうが得られる効果も大きくなります。

人と会うのはできるだけ早い方がよい

ここで、やりがちな間違いとして、100のハンマーをもつ人に、自分が10のハンマーしか持っていない時期にいきなり会いに行こうとしてしまうこと。お互いにあまり大きな力量差があると、価値交換が一方向になりがち。自分が100のハンマーを持っていて、10のハンマーしかない人に、GIVEするのはとても良いことですが、逆に自分が10のハンマーで、常に100のハンマーの人から与えてもらうことばかりを望むと、TAKERになってしまいます。これでは、良い関係は持続できません。

できれば、お互いのハンマーの大きさが成長途中であるうちに会う。そこからお互いが成長して、何年かたって、大きな価値を交換できるようになることが理想的です。

若い人の戦略

でも、自分が若い、経験がないうちに、ベテラン(多くは年上)に会いにいくことはできないか?というとそうでもありません。
ベテランの人は、「自分が若い頃に苦労して、年上に引き上げてもらった経験」をもっていることが多く、若くてやる気のみなぎっている人にたいして、基本的には好意的だと思います。
でも、そこに100%依存するのではなく、「自分が成長して、こんどは○○さんの役に立つ」みたいな気概があるとよいですね。実際、ベテランの人が望むことは、「自分の経験が人の役に立つ」ことであったり、「若い人の活力を刺激にする」みたいなことであったりもします。

ベテランの戦略

歳を重ねてベテランになったら、自分より若い人に会いに行きましょう。ここで重要なことは、年齢でマウントしないこと。専門が違うわけですから、ひたすらフラットな関係を築くことが重要です。相手が年下であっても、自分が教えてもらう立場なら丁寧語が原則ですね。自分より、10〜20歳下の世代と知り合いになり、学ぶことができるようになると、めちゃくちゃ強いです。ほとんどの人は、自分より年下の人から学ぶことはできませんから、大きな差別化につながるでしょう。