日本を飛び出したい。海外に住む人達と英語でコミュニケーションをとりたい。
そのような人にとって、きっと役立つ1冊です。
(2024/12/25 22:59:43時点 楽天市場調べ-詳細)
私とセザキング先生の共通点として
・中学、高校時代に英語が超苦手だったこと
・医学部に入学後に医学英語の重要性に気づき、猛烈に英語の勉強を始めたこと
があげられます。
私は、セザキング先生より医学英語の必要性に目覚めたタイミングは遅く、医師になって7年目のことでした。
ドイツに短期留学した際、「英語でトイレの場所も聞けない」、「日常会話、医学の会話が全く成立しない」という「自分の英語力」が絶望に近い状況にあることに気づきました。
留学中に、自分の住む狭い世界の外に、様々な文化があり、面白い人がいることを知りました。でも、自分には、そのような文化や人々にアクセスするための英語能力が著しく欠けている。その現実と向き合わざるを得ませんでした。
それからというもの、セザキング先生の教科書に書いてある方法とは異なる道筋をたどり、最終的にはアメリカ西海岸のUCSFやスタンフォード大学で、英語の講演をする機会を得るレベルにまで到達することができました。
私と、セザキング先生が採用した勉強法は異なるものです。
でも、共通点を上げるとしたら
・ポンコツだった自分の英語力と向き合い、現実から目をそらさなかったこと
・数年間というまとまった時間を英語学習に使ったこと
・才能がないことを言い訳にせず、ひたすら努力を積み重ねたこと
自分が将来、到達したい場所を明確に意識すること。そして、その目標に到達するために、自分がやるべきことを愚直に続けること。
本書の中で、イチローの名言も登場します。
努力した人全員が一流選手になれるわけではない。でも、努力をせずに一流選手になれる人は一人もいない。
この本は、いわゆるマニュアル本ではなく、セザキング先生の人生すべてが凝縮されたような力作です。
書き上げるの相当大変だったのではないかな?と想像してしまいます。
過去の私やセザキング先生のように、「自分の医学英語のポンコツさに絶望」した人が、努力を原動力にして、USMLE(米国医師国家試験)に合格するというミッションを達成するまでの道標になると思います!