医師が収入を増やすための方法と言われると、ほとんどの人が「アルバイトに行って5万円稼ぐ」と考えると思います。でも、実は他にも色々な方法があるのでご紹介したいと思います。
医師のアルバイトは自分の時間の切り売り
医師のアルバイトの時給単価は非常に高く、そのため、「お金が無いなら働いて稼げば良い」という風に考えてしまいがちです。ここで、本質的な話をすれば、医師は労働(自分の時間)という商品を提供して、資本家から給料という対価をもらっているといえます。この働き方は、当面全く問題ないのですが、「人生いつまでも働き続けなければならない」という宿命を背負うことになります。
節税の仕組みを利用する
例えば、確定拠出年金(iDeCo)を利用すれば、掛金が全額所得控除されます。勤務医と相性の良い節税と言えるでしょう。所得にもよりますが、年間で、だいたい6〜10万円程度の節税が可能になります。
年間6万円の節税なら、アルバイトに1回いった方が楽に稼げるとお考えの方もいるかもしれません。しかし、節税という仕組みは、一度構築してしまえば、後はお金が引き落とされるだけで、1年間ですることといえば、たまにネットでアクセスして、資産状況を眺める程度です。アルバイトは、1年後も、5年後も働き続ける必要があります。
もちろん、どのようなiDeCoで、どのような金融商品を積立購入するのかについては、きちんと自分で勉强する必要があり、最初はある程度の時間と労力(申請手続きなど)を必要とされます。でも、いったん仕組みを作ってしまえば、あとは、自動操縦です。節税というのは、目の前にあるお金を拾うのと同じ感覚で、利用しないのは非常にもったいないと思います。
より応用編にはなりますが、小規模共済を利用することが可能な人には、ぜひオススメします。金融資産投資、不動産投資には、リスクが存在しますが、節税にはリスクがほとんど無いため、利用できる節税の仕組みは、どんどん利用していきましょう。
固定費を節約する
医師は5万円の所得を得たとしても、約半分を税金として徴収されるため、手残りは2万5千円程度になります。でも、これは裏を返せば、「毎月固定費を削減して、2万5千円の節約が可能になれば、5万円の収入増に匹敵する」とも言えます。
節約と聞くと、地味な印象があると思いますが、医師で資産形成に成功された方のほとんどは、節約や節税の知識をフル活用されています。お金が足りない時に、安易にアルバイトを増やすのではなく、「稼ぎを増やすより、節約は2倍効果が高い」という意識で節約に取り組んでみてはいかがでしょうか?その際、簡単な家計簿を1ヶ月に30分つけることをオススメします。
副業(スモールビジネス)に挑戦する
働いてお金を得るという方法以外に、所得を得る方法を持っている医師は少ないと思います。しかし、調べてみると様々なスモールビジネスが世の中には存在します。
不動産投資 比較的少額で可能な格安築古戸建てをリノベーションして貸し出す
金融資産投資 全世界orアメリカ経済に投資する(長期のインデックス投資)
いきなり、不動産を購入するというのは、ハードルが高いという方には、「メルカリで家にある不要になった品物を販売してみる」というのもオススメです。ここでポイントとなるのは、スモールビジネス(小商い)というもののハードルを下げることです。
今でこそ、毎日出勤して、給料をもらうという生活が一般的になりましたが、江戸時代であれば、みんなそれぞれがスモールビジネを営んでいました。医師は、給料をもらうという方法に依存しすぎており、もう少し柔軟な発想で、商売をしてみるのが良いと思います。
メルカリで物を売るという行為においても、「どのような写真をとれば売れやすいか?」、「物を買う時に、将来この商品を売るとしたら幾らで売れるか?と意識する」といったスモールビジネスのアイディアを考える習慣が身につきます。
そして、今後は、SNSやブログを使ったセルフブランディングを行い、ニッチな領域のマイクロインフルエンサーになる。そこからセミナーを開催したり、自分の作ったサービスや情報教材を販売するという方法も面白いと思います。