医師の働き方

医師が経済的な自由を手に入れるために必要な、働き方の選択肢を増やすという考え方

世の中が変化するスピードがどんどん早くなっています。世の中が変わるということは、医師の働き方もどんどん変わっていくはずです。時代の変化に合わせて、働き方を柔軟に変化させるための方法について考えてみましょう。

医師の働き方に選択肢を持つためにすべきこと

賃貸マンションor戸建てに住むことで移住する選択肢を持つ

今後、人口の減少は、地方都市で加速するはずです。今生活している地区に、今後20年住むのが最適解かどうかは、そのときになってみないとわかりません。生活圏の人口減少は、必ず仕事に大きな影響を与えます。特に地方都市に住む医師にとっては、住む場所を自由に選択できるように賃貸マンションや戸建てに住んでおくほうが合理的だと思います。逆に、30年ローンを組んでしまうと、移動する自由を失ってしまいます。また、マイホームを購入すると、住む場所が限定されるだけではなく、働き方も限定されてしまいます。賃貸であれば、給料が下がったら安いマンションに引っ越せば良いですが、マイホームを購入すると、月々の支払い金額を払えるだけの給料を稼ぎ続ける必要があります。常勤先からの給料で足りない場合は、アルバイトを増やすしか選択肢が残っていません。マイホーム購入は、柔軟な働き方とは対局に位置する戦略となりますから、購入する際は、よく考えましょう。

スモールビジネスを所有して、医師の仕事を副業にする

今後、スモールビジネスを所有して、医師の仕事を副業にするという働き方をする若者がどんどん増えてくる気がしています。医師の働く環境は、今後厳しさを増すことはあったとしても、楽になる可能性はほとんどありません。医師として働くことが収入を得るための唯一の手段となっている人と、医師として働く以外に、複数のビジネスモデルを所有し、収入を確保する人に二分されるはずです。マイホームを購入し、多額のローンを抱え、収入源が自分の労働力だけだと、働き方の選択肢が、ほとんどなくなります。収入源が一つしかありませんから、所属している病院から、ブラックな労働環境を強いられたとしても、「嫌だから辞めます」とは決して言いだせません。

そうではなくて、スモールビジネスを複数所有し、安定した収入を得るための手段を複数持つことができれば、生活の安定につながります。かりに所属している病院からブラック労働を強いられたとしても、「それは嫌です。どうしてもそれをしないといけないのなら、辞めさせていただきます」という選択をもつことができます。

小さなチャレンジをし続けることで生活が安定する。上手に転ぶ方法をしる。

高度成長期のように、国民が全員サラリーマンになり、終身雇用制に支えられていた時代であれば、リスクをとることに意味はありません。ただひたすら、周囲と同じように働き続ければ、安心の老後がまっています。しかし、現代は、終身雇用制は事実上崩壊し、医師であっても、いつまで同じ勤務スタイルで稼ぎ続けられるかわからない時代になってしまいました。このように先行きがわからず、不透明な時代では、一つの働き方に固執すると、逆に安定性を失ってしまいます。そうではなく、複数のコマを同時に回し続けるようなスキルが求められています。一つの安定した働き方に依存するのではなく、複数のコマを回し続ける。そのためには、小さなチャレンジを毎日毎日続けて、働き方をどんどん変えていく必要があります。チャレンジをしないことが長期的には最も危険な生き方で、逆説的ですが、ふだんから小さなチャレンジを続けることが、逆に生活に安定をもらたしてくれる時代です。

小さなチャレンジを続けること。日々変わり続けること。新しい働き方、お金の稼ぎ方に柔軟になること。それらを行うためには、「上手に転ぶ方法を早く覚える」ことが重要です。受験エリートの医師にとって、それまでの人生で失敗なんてしたことがないという人をみかけます。しかし、未知の領域でたくさんのチャレンジをする場合、失敗しないことはありえません。失敗としてとらえるのではなく、上手に転ぶ方法を覚えると考えるのが上達への近道です。スキーを考えてみるとわかりますね。転ばない人が上達するわけではなく、上手に転ぶスキルを身に着けた人が、難易度の高い技に挑戦することができるのです。
エジソンの名言に「自分は失敗しことがない。うまくいかない1万通りの方法を発見しただけだ」というものがあります。新しいチャレンジをする際には、このフレーズを思い出すと良いでしょう。