俺の屍を越えてゆけ(日記)

医師の給料は安すぎるのか?

アメリカの医師と比べて日本の医師の給料は安すぎる?

アメリカの医師と比べて日本の医師の給料は安すぎるのでしょうか?
自分は、ものすごい売上を上げている。もっと給料がもらえてもよいはずだ。
そのような声を聞くことがよくあります。

実力主義の世界

実は、経営者目線になってみると、「俺も成果報酬にしたいよ。」というのが本音かもしれません。
働く医者には、しっかりと給料を払いたい。そして、もっともっと稼いで欲しい。
それは嘘偽りのない率直な気持ちでしょう。
仮に、平均年収1300万円の組織があったたとして100人の医師が働いていたとします。
人件費は13億円です。
もしこれがサッカー選手のように、完全な実力主義の世界であれば、年収は
1億円の医師3名
4000万円の医師5名
2000万円の医師20名
900万円の50名
22人は解雇
みたいな世界になるでしょう。

成果報酬の世界は、解雇を前提としている

成果主義、実力主義の世界を作るためには、成功者への報酬を跳ね上げることと同時に、解雇、すなわち職場から退場してもらう必要がでてきます。
逆に言えば、解雇ができない組織で、成果報酬の給与体系を作ることはできません。

日本は、良い意味で言えば、医師全体に優しい世界と言えるでしょう。
逆に、自分のリソースをすべて仕事に投入して、高いスキルを維持している人は、割りを食っているともいえますね。
これは、どちらが良いか?というのは非常に難しい命題です。
さらにいえば、1億円の年収にしても、半分以上が税金で没収されてしまうのですから、トータルで支払う税金を安くしようと思えば、全員にまんべんなく給料を支払う方が合理性が高いのかもしれませんね。