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医師の履歴書とセルフブランディングについて
医師の履歴書(CV)の役割は、アカデミックポジションで活躍するために非常に役立つ
医師の履歴書(CV)は、アカデミックポジションで活躍する際に非常に役立ちます。具体的に言えば、科学研究費取得、トラベリングフェローシップなどの競争、教授選などがあげられます。
履歴書(CV)に書くことのできる評価される業績は以下のとおり
過去に書いた論文(特に英語論文が重要)
過去に取得した科学研究費、厚生科研費など
学会奨励賞などの受賞歴
海外への留学経験
○○学会の評議員、理事など要職
逆に、年間手術件数や、年間カテーテル件数、年間内視鏡検査数などは、転職の際にはアピールポイントになりますが、一般的な履歴書に記載することはないので、アカデミックポジションで活躍する際には、それほど重要視されません(ただし、教授選に出馬するのであれば、年間手術件数や非常に難易度が高い手術の経験数は重要視されることもあります)。
医師のセルフブランディングに、履歴書はほとんど(全く)役にたたない
一方で、例えば不動産大家の会で自己紹介する際に、いわゆる医師の履歴書を渡したところで、相手には何もインパクトを与えることはできないでしょう。逆に、面白いブログを更新しているとかSNSでたくさんのフォローワーがいるといった、インターネット上で検索可能な情報の方がインパクトは圧倒的に大きいです。アカデミックポジションで、活躍している先生の名前をネットで検索してみても、○○学会理事とか○○病院○○科の外来表にしか名前を見つけることができず、一般の人からみたら、「え、このお医者さん、ネットに情報がぜんぜんヒットしないけど、本当に有名な医師(ヒト)なの?」となることがしばしば。
まとめ
アカデミックポジションで活躍するためには、華のある履歴書を作ることが重要です。しかし、いったん医学の世界を離れたら、ネットで検索される良質な情報源を持っていることがセルフブランディングには重要だと思います。