労働環境の改善

作業と仕事の違いについて

急性期病院は忙しい

特に公的な急性期病院に勤務している先生は、忙しくていつも時間がないという悩みを抱えていると思います。医師として忙しく働き、患者さんを最優先に考える生活は尊いものです。そのような仕事を日々行っている医師全員に対して、相応しい報酬が支払われる未来がやってきてほしいものです。ですが、医師の労働環境というのは、なかな改善していかないですね。
忙しいとは、心を亡くす状態ともいえます。忙しい生活になると、精神が疲弊してしまい、柔軟な発想ができなくなります。そして、視野が狭くなり、自分の人生を俯瞰したり、新しい成長曲線に乗るための準備をする気力がなくなってしまいがちですね。

10年後の成長の種をまく

研修医として活躍するためには、医学生の時からしっかりと知識を蓄積しておく必要があります。学会に参加して、オピニオンリーダーになるためにも、5〜10年の下積みが必要となるでしょう。つまり、10年後の自分を形作るのは、今自分が行っている挑戦や努力なのです。できれば、10年後の時代にフィットした実がなるような種まきをしたいですね。

毎日同じ作業に明け暮れる生活は見直そう

仕事と作業は同じようにみえて、本質が全く異なります。基本的には人々の生活を豊かにするような付加価値を生み出すものが仕事であり、やらないといけない作業とは異なるものです。作業を朝から晩まで続けていると、仕事をしたつもりになってしまい、心身ともに疲弊するわりに、自分自身の価値が上がらない状態が続きます。むしろ、毎日作業に追われる生活を続けていると、付加価値を生む仕事を続けている人達の成長についていけず、相対的に地位が低下してしまう可能性もあります。
医師にとって価値ある仕事とは何か

まとめ

日常生活の中で、あまりに忙しいのであれば、自分のおかれた環境を俯瞰するためにも、1週間程度のまとまった休みを取得することがオススメ。そして、普段自分が行っているのが、作業なのか仕事なのかと考えてみましょう。作業しかしていないのであれば、1日1時間でもいいので、付加価値を生むような仕事をするようにしてみましょう。