副業(スモールビジネス)の作り方

スモールビジネスで自分の商品を作るときの注意点

不動産という商品の作り方

今回は、初心者が比較的参入しやすい築古戸建て不動産投資を例にして説明してみます。木造の一戸建て家屋を購入して人に貸し出すビジネスモデルです。一戸建て家屋が、自分の商品となります。
税金を考えずに、非常に話を単純化して説明すると40年の築古戸建てを200万円で購入。内装を自力で半年かけてリフォーム(100万円)。
毎月5万円の家賃として住んでくれる人を探します。
借り手がつけば、毎月5万円の家賃収入。年間60万円。5年間で300万円(この時点で資金をすべて回収)。6年目以降は、ATMのように、振り込まれた5万円は家賃収入として自分の利益になります。
しかし、土地付き新築一戸建てを3000万円で購入した場合。
毎月15万円の家賃収入。年間180万円。10年で1800万円。まだ利益がでませんね。
20年で3600万円。やっと利益がでた!と言いたいところですが、20年も人が住むとある程度大型の修繕も必要になるでしょうし、当初15万円で貸していた家賃も、家が古くなると15万円では借り手がつかなくなる可能性もあります。
最初にあげた、40年築古戸建て物件に関しては、そのままでは、だれも借り手がつかないボロ物件を、自分でリフォームして、人が住める状態にしたことで商品となりました。この付加価値を高めた部分が自分の利益となります。
でも、新築一戸建ての場合、商品を作ったのは自分ではなくて、業者さんですね。完成した商品を買って、人に貸す場合、自分はなんの付加価値も提供できていません。そうなると、当然利益もあがりにくくなってしまうのです。そう考えると、ワンルームマンションを購入して、人に貸し出すことで利益があがるわけがないという理屈が理解できます。自分がマンションを購入して、そのまま人に貸し出す場合、自分自身は不動産価値を高めることがまったくできていません。ワンルームマンションを購入して、貸し出しても利益が上がらないことも理解できると思います。もし、ワンルームマンションを購入して、貸し出すだけで利益が上がるのであれば、不動産業者がマンションごと買い取って、人に貸し出すはずですから。

ブログアフィリエイト収入

この場合の商品というのは、文章(コンテンツ)です。自分が人に役立つ知識、人のモチベーションを向上させる情報を日々ブログに蓄積していきます。その情報に価値があれば、読む人が増えます。そうすると、ブログに貼り付けた広告から収入を得ることができるようになります。読者からお金をもらうわけではなく、広告主からお金をいただくので、TV番組を作る作業と似ていますね。この場合も、みんなが訪問してくれるコンテンツ(TV番組)を作ることができれば、それは立派な商品となります。でも、いくら貴重な情報をブログに書いたとしても、それを読んでくれる人がいなければ、価値はゼロです。何時間かけて記事を書いたとしても、人の役にたたなければ、価値はゼロという厳しい世界です。

デジタルコンテンツ販売

今は、note.muなどのサイトで、自分が書いた記事や音声コンテンツを販売することができるようになりました。みんなが読みたい記事、聴いてみたい音声コンテンツを作ることができれば、それを販売して、収益を得ることができます。でも、当然ですが高すぎると誰も買ってくれませんし、安すぎるといくら売れても雀の涙の収益にしかなりません。

イベントを企画する

自分でセミナーを企画して、それを聞きたい人を集めて、収益をえる方法もあります。この場合は、セミナー自体が自分の商品になります。会場費、講師への謝礼、講師の交通費などを回収するためには、ある程度の人数を集めるか、1人から高額の参加費用をいただく必要があります。セミナーの存在をみんなに知ってもらうための、オウンドメディアも必要になりますね。

転売ビジネス

自分が過去に購入した医学書を、メルカリで販売するのも、立派な転売ビジネスです。普通に購入して、販売したのでは、利益はでませんから、タダで貰ったものを販売する、目利きの自分が安く購入したものを、マニアなファンに対して販売するといった戦略が必要になります。どのように仕入れて、だれに販売すれば一番利益が大きくなるか?ということまで考える必要があります。

まとめ

商売の仕組み自体は、どのビジネスモデルについても、理解は簡単だと思います。でも、それを実践してみることには大きなハードルがありますし、実際に収益をあげようと思うと、さらに難しさを感じると思います。ですが、最初は素人の自分が、それぞれのビジネスに精通して、商品価値を高めるコツを理解できれば、少しずつ収益が上がるようになると思います。
勤め人が職場にいくだけで、決まった給料をもらえることに比べると、自分で商売をするというのは、利益も自分のものですが、上手く行かなかったときの損失(お金、自分の時間)も自分でかぶる必要があります。スモールビジネスを動かすためには、勤め人マインドから、自営業者マインドに自分の脳内を転換する必要があります。そして、最初うまく行かない時期に、自分のお金(種銭)、時間を商品をつくるために投資する必要があるのです。そうやって、最初に損をかぶって、商品をつくり、それを上手に販売できるようになれば、あとから利益がで始めるのです。このあたりが働いたら時給計算でお金がもらえる勤め人が、一番馴染めない仕組みなのだと思います。

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