副業(スモールビジネス)の作り方

スモールビジネスを成功に導くためのマインドセット

スモールビジネスの重要性がわかったとして、何をしたら良いのですが?オススメの本を教えてください!と質問されることが多いです。ですが、これはアプローチとしては正しくありません。スモールビジネスを成功させるためのマインドセットについて、受験勉強との違いを考えてみましょう。

受験勉強 
 正解がある
 本に答えが書いてある
 先生に聞いたら答えを教えてくれる

リアルビジネス
 小さな失敗を繰り返しながら成功に近づく
 非常に有用な書籍がある一方で、内容の薄い書籍もたくさんある
 事業に成功した人はいるが、あたなに教えるメリットがない

スモールビジネスは、小さな失敗を繰り返しながら成功に近づく

受験勉強においては、すべての問題に模範解答があります。しかし、リアルビジネスにこれをすれば正解という唯一の方法は存在しません。それぞれの属性も異なりますし、時間の経過とともにやり方は変わっていきます。リアルビジネスにおいて重要なことは、書籍を読んで基本的な知識を手に入れたら、小さな失敗を繰り返しながら成功に近づいていくことです。たとえば、1億円の不動産を購入するというのは、失敗したときにリカバリーができませんからそのような大きなチャレンジは慎重になるべきです。しかし、失敗したとしても損失が限定されていること、例えば自分の時間が無駄になる、購入した資材の費用が無駄になるといった程度であれば、どんどんチャレンジすべきだと思います。リアルビジネスにおける小さな失敗は、全て自分の知恵と経験となって、自分の中に蓄積されていきます。そうすることで、次はもっと上手にできるようになります。小さな失敗を積み上げながら、成功に寄せていく発想が大切です。

非常に有用な書籍がある一方で、内容の薄い書籍もたくさんある

リアルビジネスにおいては、非常に有用な書籍がある一方で、内容の薄い書籍もたくさんあります。とにかく、自分でたくさんの本を読んで、取捨選択しながら、知識を積み上げていくしか方法はありません。医学部受験時代にあれだけ教科書や参考書を読んだはずの人たちが、医師になったあと読書を全くしないのは、正直驚かされます。読書をせずに、知識を積み上げていくことは絶対にできません。人に聞くより、本に書いてあることを読んで理解するほうが、圧倒的に効率が良いです。本を読んで、その解釈に悩んだときに、有識者に質問するのが一番良い方法です。
自分が家庭教師だとして、学生が一切本を読まず、「先生、数学を教えて」と言ってきたら、「まずは自分で教科書を読んで勉強しなさい」とアドバイスしますよね。まず、本屋で関連書籍を10冊程度買って、すべてに目をとおします。内容が薄い本は途中でやめて捨ててかまいません。内容の濃いあたりの本は、何回も読んでみましょう。

事業に成功した人はいるが、あたなに教えるメリットがない

このビジネスに一番くわしい人を教えてください、と質問してくる人もいます。そのような質問をしてくる人に、仮にその領域で一番くわしい人を知っていたとしても、紹介することは無いと思います。そもそも、事業に成功した人はいるが、みんな非常に忙しく、あたなに教えるメリットがありません。自分で本を読まず、挑戦もしていない人が、「詳しい人が、全部やり方を丁寧に教えてくれるはず」と想定しているとしたら、リアルビジネスではそんなことはありえません。
ここで、一つポイントがあります。もし私が新規事業に挑戦するなら、まず本を何冊も読みます。そして、その本に書いてあったことを小さなことから、実践してみます。当然うまくいかないことばかりです。そうであれば、そのうまくいかない過程を、Twitterやブログで周囲に情報発信するのです。そうすれば、同じレベルで悩んでいる人と意見交換することもできますし、頑張っている姿を見たときに、有識者から「○○してみたらどう?」とか「○○の本を読んでみたほうがいいよ。」というふうなアドバイスをもらえることも多々あります。自分で本を読んで、実践してみて、うまくいかない。そこでもらったアドバイスは、非常に役にたちます。

情報を得るためにはお金を払う。セミナーに参加する

自分の参加したいスモールビジネスにおいて、本を何冊読んでもわからないことがもちろんあります。その場合は、セミナーに参加してみるのが一つの解決策になります。セミナーの講師に質問してみても良いですし、セミナーの参加者の中には、自分より詳しい人がたくさんいるはずですから、そのような人たちと情報交換してみるのも良いでしょう。なんにせよ、インターネットから無料で手に入る情報だけで、知識をすべてまかなうのは、無理です。必要な書籍はお金を出して買う、必要な情報を聞く際は、きちんとした報酬を支払うというのがリアルビジネスのルールです。

まとめ

リアルビジネスにおいては、受験勉強のように、わからないことを先生に質問したら答えを教えてくれるというアプローチは全くうまくいきません。書籍をしっかりと読み、セミナーに参加して、お金をだして情報を手に入れる。そして、自分自身で情報を発信しつづける。そうすると、先人達が、壁を乗り越えるためのアドバイスをしてくれると思いますよ。