10年前の自己紹介
大学病院に勤務していた時、自己紹介する相手というのは、ほぼ90%くらいが勤務医で、5%くらいが開業医、残りが海外の医師みたいな割合でした。
いずれにしても相手が医師ですから、自己紹介の方法は、「所属する病院の名刺を交換する」という型通りのものでした。
名刺交換しようとすると、時々相手から「○○ブログの先生ですよね!」と声掛けしていただくこともありました。
今の自己紹介
最近の傾向として
・医療の枠を超えたセミナーに参加する機会が増えたので非医者との出会いが大多数になった
・Twitterを介した自己紹介が増えた
・名刺を持ち歩かなくなった
を説明したいと思います。
まず、医療の枠を超えたセミナーに参加するようになると、「名刺に頼らない、10秒プレゼン」を意識するようになりました。
初対面の人に病院の名刺を渡してしまうと、「あ、この人お医者さんなんだ」という先入観の箱に投げ込まれてしまいます。
そうなると、次の話題も「お医者さんて大変ですよね」とか「実は、僕、骨折で入院したことがあって(病気相談)」に流れていってしまいます。
正直、この手の話題って、もううんざりするほどやり取りした経験があるので、実のある話になる可能性ほぼ0%なんですよね。
まさにキャバクラの自己紹介みたいな感じ。少なくもと、こちらが得られるものがほとんどありません。
相手の職業、属性がわからない状態で、自分の属性(医者)を開示してしまうと、フラットな関係を築きにくくなり、話題が病院(病気)に流されてしまうというのが名刺交換の大きなデメリットです。
名刺に頼らない10秒プレゼン
それよりは、「実は、今回のセミナーで、3回目の参加なんですよ〜」みたいな刺さるプレゼンをします。
そうすると、「え?!3回も。なんで3回も参加されたんですか?」とか「めちゃめちゃフットワーク軽いですね」みたいな流れになり話が盛り上がります。
そこで、会話のキャッチボールを繰り返して、自分が「この人とは今後も繋がりを持っておきたいな」と感じたら、LINEを交換します。
仕事を明かすのは、その人と何回か会うようになって、「そういえば、お仕事何されてるんでしたっけ?」からの「実は医者やっています」という流れが一番よい。このメリットは、相手と自分の間にフラットな人間関係を築ける点です。最初に医者ですと自己紹介すると、なかなかフラットな人間関係を築きにくくなります。特に相手が、MRさんや医療機器メーカーの人だと職業を名乗った時点でフラットな関係を築きにくくなります。
Twitterを介した自己紹介
ネット上の自分の軸足をブログに置いているか?TwitterなどのSNSに置いているか?の違いです。
Twitterのプロフィールに、ブログのアドレスリンクが貼られているので、Twitterアカウントわかれば、ブログの存在もわかる。そのような理由で、Twitterアカウントを提示することも多いです。
ツイートを眺めると、だいたい自分の好きなこと、普段考えていることがわかるのもメリットですね。
ということで、Twitterにはある程度セルフブランディングを意識したつぶやきを残すようにしています。
自分の名刺は、Twitter(Twitterしていない相手にはブログ)といえます。
ネット上に情報がない人とは付き合いにくい時代
これは、僕個人の考え方ですが、はじめてお会いした方が、「Twitterやってません。ブログも書いていません。Facebookはしています」という状況だと、よほどトークで惹きつけられないかぎり、二回目のコンタクトにつながらない可能性が高いのです(もちろん、書籍やネット上に連載記事を書いている方であれば問題ありません)。
その人が、普段何を考えていて、どのような情報発信やアクションを起こしていて、その人にどれくらいのファンがいるか?
がネット上に可視化されているので、その土俵に乗らないと交流が始まらない時代。
特に、最近私は面白いと思った人には、東京でも海外でも会いにいきます。
ですが、移動距離などを考えると年に数人といったところでしょう。もちろんできるだけたくさんの人と会いたいと思っています。
ですから、相手に会う前に、ネット上に発信されている情報を吟味した上で会いたいわけです。
僕は、単純にTwitterのフォロワー数が多いから良いとは思いませんが、やはり、フォロワー数が多い人には確率的に面白い人が多いです。
(フォロワー数が少ない方であっても、つぶやきの内容に共感すれば、仲良くなりやすいですね)
名刺の価値
名刺の持つ価値があるとすれば
・自分の社会的ステータスを相手に一瞬で伝える(俺、医者です。すごいでしょ!)
・名前を覚えてもらう?
・後日メールで連絡とりあう
くらいかなあ。
自分の社会的ステータスを相手に開示するというのは、今の僕にとってはマイナスの影響が大きくて、相手とフラットな関係を築きにくくなる。
名前についても、最近では本当に面白い人達の名前はTwitterのハンドルネームで呼び合っていて本名しらないことの方が多い。
メールのやり取りは、ほとんどしなくなりました。友達とのやり取りはLINEやFacebookメッセンジャーが主流ですね。
ということで、名刺交換という習慣は、僕の中から消えてしまったのです。
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医師のキャリア革命(オンラインサロン)
本サロンの目標は
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