After COVID-19の世界

新コロについて思うこと(雑感)

博士
博士
本日の投稿は雑感です

指数関数的に増加する新コロにどのように向き合うべきか?

新型コロナに関しては、「致死率の低い30代以下の若者は行動の制限を解除して、高齢者を隔離するのが良いのでは?」という意見を耳にします。
経済をまわすという意味でも、それが可能なら理想的ですね。
ただ、問題は、「高齢者」や「慢性疾患を持つ人々」と若者の接触を限りなくゼロにできるのか?
という疑問が残ります。
介護で若者と接する機会もあるでしょうし、現実的に若者と高齢者の接触をゼロにするのは難しいのではないでしょうか?

あと、今回の騒動で、教訓としないといけないのは、初動の遅れたイタリア、イギリス、アメリカなどの国の経過について。
いったん感染爆発してしまい、感染者数がイタリアやアメリカ並みに増えてしまうと、感染者数を減らすことは容易ではありません。
中国武漢のように、徹底的なロックダウンを実施すると制圧可能ですが、不十分なロックダウンだと思ったほど感染者を減らすことができません。

幸いなことに、新コロについては、中国、韓国、香港、ニュージーランドといった優等生たちが感染制御の模範解答を示しつつあります。

いわゆる、「ハンマーアンドダンス」とよばれる作戦ですね。
緊急事態宣言から3週間 流行状況はどう変わったか

日本においても
1)感染者数が少ないうちは、クラスター対策で感染連鎖と断ち切る
今後は、スマホを使った感染者の行動追跡なども実現化するでしょう

2)感染爆発の傾向がみられたら、できるだけ早期に強力な行動制限
ウィルスは指数関数的に増加する傾向があるため、対応が1〜2週間遅れるだけでも致命傷になります。
今回日本が経験したように、政府や地方自治体が警戒宣言を発令して、様々な行動制限を行う必要があります。
ただ、今後は、2)のフェーズに移行しないようにダンスを踊り続ける工夫が必要になるのでしょう。

3)ダンスを踊りながら、感染者をゼロに近づける
実行再生算数が1以下の状況を維持することができれば、時間の経過とともに感染者は減少し、ゼロに近づきます。
ダンスを踊りながら、とにかく国内の感染者をゼロに近づける
クラスターを見つけたら、早期に感染の連鎖を断ち切る。

医療崩壊しない程度の感染者数に留めることを目標にするよりも、感染者数をゼロに近づけてそれを維持する作戦が有効と考えています。
感染者数が1000人前後でコントロールするのって、理論的には不可能な気がします。
1000人が2000人、1万人になるのは一瞬ですから。

実際に中国、韓国、香港、ニュージーランドなどはこの方法(ハンマーアンドダンス)で国内の経済活動が正常化しつつあります。
国内の感染者がゼロに近づけば、
「国内のスポーツ観戦」、「ライブイベント」、「国内を自由に旅行する」といった活動の再開が現実的になる気がします。
逆に、感染者数がゼロに近づかないかぎり、これらの活動再開は難しい気がします。

4)海外からの渡航者は2週間隔離
国内の新規感染者数がゼロに近づいたとしても、「海外からの渡航者は2週間隔離」は当面必要になるでしょう。入国時に2週間隔離。帰国時にも2週間隔離になるため、海外旅行は現実的ではありませんね。

5)国内感染者ゼロの国の間での海外旅行は可能??
ここから先は、完全に想像の世界ですが、例えば、国内の新規発生者ゼロの状態が続いている国と国の間では、従来どおり人々の旅行を可能にして、「発熱のない人は隔離は不要」みたいないな未来があるのかもしれません。