俺の屍を越えてゆけ(日記)

自分の欲望をアルゴリズムに理解されるということ

博士
博士
すべての欲望がマッチングしてしまう世界

手に入らないからあきらめる

僕が子供の頃は「欲しい本があったけど、本屋にいったら売ってなかった」は、イコール
本を買うのをあきらめる。ということでした。
(本屋の人に頼めば取り寄せられるけど、面倒だからそこまでしないことの方が多かった)

あと、地方都市に住んでいると、そもそも
「存在に気づかないから欲望の対象にならない」ということが無茶苦茶多かった。
フェラーリに乗る人は見たことがなかったし。

欲望の対象に気づかない。欲しい物が仮にあったとしても、売っていないからあきらめる。
これが、生活の基本。
そして、生活必需品のようなものは、「あるものの中から選ぶ」

あらゆる欲望がマッチする(してしまう)世界

ところが、最近だと欲しい本があったら
Amazonやkindleで99%手に入ります。
たまに、絶版の本であったとしても、メルカリを探すと結構手に入ったりする。

でも、貯金が100万円しかなかったら、欲しいポルシェは買えないでしょ?
これも、いろいろな方法が提案されて
・分割払いすれば買えなくもない(分割支払いというオプションの提示)
・ポルシェを月額課金でレンタル可能
・ポルシェに似た車が、300万円で販売しているという情報の提供
そして、未来になると
・自宅から10km先の人が、ポルシェを中古車で300万円なら売っても良いと思っているという情報
みたいな感じで、自分の欲望をかなえる方法が、無限に提案される世界に住んでいます。

そうなると、すべての消費活動は、マッチングしてしまう。
欲しいという欲望を、アルゴリズムに補足されると、その欲望から逃れることはできない。

自分のことを誰よりもよく知っているアルゴリズム

例えば、自分がラーメン好きで
インスタグラムでラーメン屋を検索したとします。
これを、毎週続けていると、
「○○に住んでいる○○さんは、ラーメンが好きだ」
という属性をアルゴリズムが理解します。

そうすると、YouTubeを見ていてもリコメンド動画に地元のラーメン屋の情報がでてきたりします。
すると、元々は毎週1回ラーメンを食べていた人が、毎週2回、3回と食べる回数が増えてしまったりするのです。

自分の欲望を、正確に刺激されると、人間って、本当に弱い。
せっかく禁煙したのに、喫煙を再開してしまう。
みたいなことが誰にでも起こるのです。