スモールビジネスの初期には、自分の時間とお金(種銭)を投入する必要がある
たとえば、格安の築古戸建てを購入して、リフォームして、減価償却のロジックを使って、収益を上げつつ節税効果を得るという方法について。この方法は、医師(高額所得者)と非常に相性の良い方法で、きちんと要所をおさえておけば、大きな失敗をしにくい不動産投資です。ただし、このスモールビジネスにおいて、初期には、本を読んで不動産知識の基礎を学ぶ、不動産めぐりをする、不動産大家の会に参加して勉強するといったように、自分の時間を投資する必要があります。さらには、いくら格安といっても、数百万円の自己資金(種銭)が必要になります。
スモールビジネスを始める際に、障害となり得るのが、この自分の自由な時間とお金(種銭)です。忙しい急性期病院で働いていると、月曜から土曜日まで仕事に追われてしまい、日曜日は疲労を回復するために寝るだけとなりがちです。さらに、もらった給料を翌月の給料日までに全て使ってしまうと、スモールビジネスを作るための種銭を貯めることがなかなかできません。
自分の時間を確保して、スモールビジネスに時間を投入する
勤務医は、医師の仕事に99%のリソースを投入してしまいがちです。その事自体、間違ってはいませんが、もし、自分がどうしても多様性をもった働き方を手に入れたいのであれば、なんとしてでも、自分の自由時間を確保しなければなりません。毎日22時まで働くのが当たり前の人であれば、まずは19時までに仕事をなんとしても終えるように生産性を上げる工夫をする。それが実現したら、次は、17時に仕事が終わるように工夫を重ねる。土日にも安易にアルバイトを詰め込まず、まずは固定費の節約に取り組むことで、土日にできるだけ自分のための時間を確保する。
そうやって確保した時間を、自分が取り組んでみたいスモールビジネスの勉强に当てるようにします。それと同時に貯蓄を少しずつ増やしていく必要もあります。貯蓄を増やしやすい時期というのは、独身時代や子供が小学校に上がるより前の時期です。逆に、結婚して、子供が中学、高校、大学に進学するようになると、教育費にお金がかかるようになり、なかなか種銭を貯めることが難しくなります(その背景には、そもそも種銭をためやすい、独身時代、子供が小さい時期に全くお金を貯める努力をしてこなかたツケがあります)。
まとめ
自分の時間とお金を、新しい生き方(スモールビジネス)に投入するということは、労働者から資本家(労働以外に資本主義の世界でお金を集めるための器)になるということです。興味がある人は、まずは1ヶ月に1万円でも、5万円でも良いので、スモールビジネスで安定した収入を得る方法にトライしてみましょう。それが可能になり、ある程度自動操縦できるようになれば、そのビジネスモデルを、2つ、3つと増やしていけば、自分の労働をお金に変えること以外でお金を手に入れることが可能になります。それが労働者から資本家に変身することにつながっていくのです。