
先日、私が主催している医師のキャリア革命のセミナーで、ゴールド芸人こと山のクマ先生の講演がありました。山のクマ先生とは以前から親交があります。普段は地域社会に貢献している開業医さんですが、ゴールド投資の経験が長く、とてもユニークな発想をお持ちの先生です。
山のクマ先生が、セミナーの中で、医師の給料をゴールドに換算してみたらどうなるか?という興味深いデータを示されていました。
まずおさらい。金本位制について
金本位制とは、お金の価値を金で保証する仕組みです。
昔は紙幣を銀行に持っていくと、一定量の金と交換できました。
つまり、紙幣そのものに価値があるというより、金と交換できる約束があるから価値があると考えられていました。
金本位制の良い点は、国がお金をむやみに増やせないことです。
そのため、物価が急に上がるインフレを防ぎやすくなります。裏を返すと現代の紙幣は国の都合でいくらでも増やすことが可能です。
一方で、金の量には限りがあります。
経済が大きくなっても、金が足りなければお金を増やせません。
そのため、金本位制は不景気のときに景気対策がしにくいという問題があります。
ちなみに紙幣(円)基準でみた過去10年の医師の給料推移はこんな感じ(以下スライドは山のクマ先生の許可をいただき引用させていただきます)

実感として、円ベースでも医師の給料ってあまり上がっていない印象でしたが、過去10年で少しずつ増えているみたいですね。ところが、これを金本位制の目線で見ると、状況が一変します。

2015年は、勤務医の平均年収で2246gの金が買えましたが、2025年になると644gしか買えません。
なんと、医師の給料を金本位制で評価すると、過去10年で7割減。。。グラフを見ると一時的な減少でなく、一貫して減少しているのがわかります。背景には日本円の価値が急速に下落していることが挙げられます。
森のクマ先生は、マクドナルド指数ならぬ、ロレックス指数において医師の当直代も評価しています。
当直代を便宜上5万円に設定されています。これは現場の肌感覚とも一致。当直代って、過去10年ほどほとんど変化ありません(実体験として)。

これをみると、2015年であれば、9.3回の当直で買えたロレックスが、2025年になると18.6回の当直が必要になります。ロレックス指数からみた医師の当直代は10年で約50%減といえます。
金本位制であれ、ロレックス指数であれ。医師の給料(購買力)は、過去10年で半減(7割減)しているとみておいた方が良いでしょう。そして、この傾向は今後さらに加速すると予想しています。
勤務医の給料に関しては、このまま減り続けて将来的には学校の先生、警察官、消防署職員と同じような水準に落ち着くのかもしれません。これから医師として働く人にとっては夢も希望もない未来ですが、それを前提とした人生設計が必要でしょう。
山のクマ先生は金投資の本を執筆されています。ブログ記事を書き慣れているので、とても読みやすいです。当直のお供にぜひどうぞ。
