金持ちドクターと貧乏ドクター

医師のいつもお金が足りない問題を考える

周囲の医師をみていると、みんなお金が足りないと嘆いています。今回のテーマは、医師はなぜいつもお金が足りないと感じているのか?という内容です。
医師は、いつもお金が足りない問題

20代後半の独身時代に、年収が1000万円を超える。その後年収がほとんど増えない。

医師の年収は、専門医取得の時期に、1000万円を超えることが多いと思います。現役合格、留年無しで医師になった場合、20代後半の独身時代に、年収が1000万円を超えます。お金に全く困らない生活を経験できるでしょう。車は新車で購入し、装飾品やブランドの服も買い放題。20代の独身時代にお金に全く困らない生活を体験できます。

しかし、ここが地獄の入り口。実は、医師の給料は、専門医を取得したあたりから、プラトーに達して、基本的にはその後増えません。年功序列で給料が増えるわけではないからです。

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他人との比較で満足する地位財を購入してしまう医師への処方箋

収入に余裕があるうちに、高額のマイホームをローンで購入してしまう

子供が小さいうちは、それほど出費は多くありません。せいぜい、車のローンくらいでしょう。この時期に、「毎月○万円なら支払えるから、その金額でローンを組んで、マイホームを購入しよう」と考えがちです。しかも、それまでの生活が20代後半で1000万円を超える収入を続けており、そのお金に余裕のある生活が一生続くと考えているので、かなり高額のマイホームやマンションを購入してしまいがちです。しかし、医師の生活はここから、坂道を転げ落ちるかのように厳しくなっていきます。

医師がローンについて知っておくべきこと

子供が私立学校に入学すると、教育費が跳ね上がる

医師の生活が厳しくなる最大の理由が、子供の教育費です。教育産業というのは、人件費の塊のような産業であり、非常にお金がかかります。医師は、子供にも医師になってほしいと思っている人が多いと思います。子供が2人、3人となった場合、子供が小学校に進学し始めた時期から、教育費が跳ね上がります。ここから、医師の生活はかなり厳しくなります。

妻が専業主婦

医師は、仕事が精神的にも肉体的にも辛く、家の生活を妻に丸投げしている人が多いかもしれません。そうなると、妻が専業主婦になってしまいます。日本は累進課税制度なので、医師一人が高額の所得を得ると、納税額も跳ね上がるため、非常に燃費の悪い働き方になってしまいます。

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飲み会などで出費が多くなる

病院によっては、「看護師の飲み会参加費5000円、医師1万円」といった感じで、医師はお金を持っているから、たくさんだしてもらおう。と周囲が無意識(意識的?)に感じてしまいます。そのような生活を一生続けると、これまた出費がばかにならないですね。

まとめ

医師は、20代後半の独身時代に、1000万円を超える所得を得ることができ、その時代に贅沢な生活があたりまえと感じるようになりがちです。実は、その後に、子供の教育費、高額の税金、マイホームのローンといった重りが、どんどん積み重なっていくため、40代以降、お金に苦しむ生活に突入する人がたくさんいます。逆に言えば、子供が小学校に入る前から質素な生活をこころがけ、高額のマイホームのローンを避けて賃貸生活を続けて、貯蓄を習慣化することができれば、子供が大きくなる前に、一定の資産を蓄えることも十分可能です。