金持ちドクターと貧乏ドクター

医師に慢性的に不足しているもの

時間がない

研修医の時期に自分の時間がないと悩むのはしょうがないのかもしれません。それは、今後医師として働くための勉強の時間とも言えるからです。しかし、40代、50代になっても時間がないのであれば、それは一過性の問題とはいえません。人生のどこかの段階で働き方を考えなければ、そのような生活から抜け出すのは難しいかもしれません。

自由がない

365日オンコールの生活で、自宅から離れられない医師も多いと思います。病院まで○分以内にかけつけられるように、常に携帯を肌身離さずの状態。自分が本当にやりたい事をやる自由がない。人生は、長いようで短い。特に、若く自由な発想ができる時期というのは本当に短いものです。自分が今やっている仕事が、心から望んでいる仕事であれば、良いのですが、キツイ労働環境から逃げ出す方法がなく、追い詰められている人も多そうですね。住む場所を選ぶ自由についても、医局人事で異動していると、数年ごとに自分の意志とは無関係に職場がかわる人も多いですね。

お金がない

勤務先の病院で毎日遅くまで働き、週末は学会、研究会で勉強をする。確かに年収は一般企業の人と比べると多少良いけど、専業主婦と子供の教育費、家のローンなどで、くびがまわらない。常にお金に困っている人も多いと思います。時間がない、自由がない、お金がないというのは、密接に関わり合っていて、相互に足を引っ張り合う関係にあります。ですから、時間がない人は、お金もない。お金がない人は自由もないという感じで、負のスパイラルにおちいってしまいがちです。

休暇がない

まともな休みは、大晦日と正月だけ。年休はほとんど使うことがなく、まとまった休みはまったくとれない。1週間程度の休みを取ることで、完全に頭がリラックスした状態になれます。そうすれば、普段忙しすぎて、視野が狭くなっていたことに気づかされます。休暇がとれないことで、慢性的な疲労がぬけず、頭も常に疲れていて、新しいことを考えたり、実行するだけの気力が残っていないという人も多いでしょう。

家族とくつろぐ時間がない

子供はすぐに成長してしまいます。特に子供が小さな時というのは、後から考えてみると非常に貴重な時間であったことに気付かされます。そのような貴重な時間を、ほとんど家に帰ることもなく、子供と遊ぶことすらできないのであれば、何のために生を得たのでしょうか?

まとめ

結局人生の充実度というのは、家族との時間、自由な時間、休暇、お金などの問題にいきつきます。時と金というのは、人生を充実させるためにどうしても避けて通ることのできない問題なのです。