金持ちドクターと貧乏ドクター

人生を楽しめる医師の共通点?

博士
博士
人生を楽しんでいる医師の共通点について考察してみよう

人生(働き方)に選択肢が多い

かつて、大学病院に勤務していたときに感じていたのが、「今のポジションから外されたら、その後どうしたら良いかわからない」というメンタルブロック。これは、中学校、高校生のイジメで時々問題になるものと同様の構造を持っています。
背景には、「同質の人生観を持った人が集まり、伽藍(がらん)の中に閉じ込められた状態」があります。伽藍とは、お寺のように周囲を壁で取り囲まれた場所のことです。学校の教室、会社、医局といった物理的であれ、精神的であれ、「この場所の外にいったら、大変なことになるぞ」という壁で取り囲まれた場所です。その中にいると、どうしても、担任の先生、部長、教授といった人の思考、働き方に強い影響を受けてしまいます。伽藍の中では、先輩や同期、後輩たちと同調した行動をとることを期待されます。一人がわがままをいうと他人に迷惑がかかるという思考をもとに行動するようになります。ひどくなると、飲み会の席で上司が大笑いしたら、部下も同じタイミングで大笑いするというようなグループを見かけることもありますね(笑)

それに対して、最近出会う医師は、勤務医、開業医、起業している医師など、背景が多様化しており、一見共通点がないように見えます。そんな中で見つけた共通点というのが、「人生(働き方)に選択肢が多い」というもの。例えば、十分な金融資産とキャッシュフローを生むビジネスを所有している医師であれば、「今いる職場には特に不満はありませんが、辞めても別に困りません」という選択肢が持てます。

医師の強みは、安定した収入があることですから、全ての医師にとって、実は働き方の自由度はかなり広いと思います。ただし、地方都市でマイホームを購入したり、多額のローンを組んでしまうと、いわゆるラットレースから抜け出すのが難しくなってしまいます(不可能ではありませんが難易度はあがります)。

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私自身は、地方都市で働く(働かなくてはいけない)という無意識のメンタルブロックがありました。
そんな中、最近良くお会いしているゆるい先生からは、「先生なんか、困ったら東京来ちゃえばいいよ。働く場所いっぱいあるから。なんでこないの?」と半分冗談、半分本気?で笑い話をします。でも、この話を聞いてから、「そっか。働く場所って地元にこだわらなくてもいいんだ」とずいぶん生き方が楽になりました。働き方の選択肢を得たことになります。

自分の人生を楽しむために医師を続ける

最近つくづく思うことですが、人生の優先順位で一番高いのは、「自分の人生を楽しむこと」です。もちろん、その中には家族や友達と過ごす時間も含まれるでしょう。医師という仕事はやりがいがありますが、優先順位はもっと下にあるべきです。私も過去にうつ状態になったことがありますが、「医師という仕事」はそんなにまで、自分を追い込んでまでやることではありませんよ。まじで。

時々、当時の自分と同じような境遇の医師と話をする機会がありますが、僕が心がけているのは、「選択肢の幅を広げてあげること」です。追い込まれている医師にとっては、今いる場所が全て。という考え方になっていることが多いので、できるだけ、複数の選択肢を提示します。たいていの場合、視野が狭くなるときは、働きすぎ、職場の人間的ストレスによる疲労蓄積が原因なので、「まずは、1週間夏休みをとろう。話はそこからだ。」と提案します。そこから、「せっかくの夏休みだし、どこにいく?」という感じで、旅行先の相談をします。(一緒に行くわけではありませんが)

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