６つほど紹介してみよう
医師にとって、給料以外の収入源。特に副業（スモールビジネス）から収入を得ることは、今後医師の待遇悪化、給与所得減少に対するセーフティーネットとなりえます。とはいっても、医師がアルバイト以外の副業から収入を得ると言われても具体的なイメージが持ちにくいですね。そこで、今回は医師が給料以外に副業（スモールビジネス）から収入を得るための手段についてアイディアを共有したいと思います。
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収益不動産 築古の木造戸建を用いた節税
勤務医が行う副業として、医師の仕事と非常に相性が良いのが、不動産投資。特に築古の木造戸建を用いた節税です。ビルの一棟買いに比べると、比較的低予算で、かつ、後述するとおり、医師の給与所得と損益通算できるため、医師の不動産デビューに最適な方法です。古い木造戸建を購入し、人が住める状態にまでリフォームして、貸し出すことで家賃収入を得るというイメージです。安定した家賃収入を得ることができるだけでなく、建物部分を減価償却することで、４年間節税にも使うことが可能です。
不動産所得は給与所得と損益通算できます。木造住宅の法定耐用年数は２２年です。その法定耐用年数を超えた古い物件については、建物部分を４年で減価償却することが可能です。この減価償却の金額が給与から控除されるため節税が可能になります。
この領域については、医師資産形成のパイオニアとも言える整形外科医のブログで、勤務医に最適化された築古木造戸建投資マニュアルが、完璧な教科書といえます。不動産初心者の医師に向けて、物件の具体的な選び方から、節税の理論を非常にわかりやすく解説してくれています。不動産投資に参入される方は、必ず目を通しておきましょう。収益不動産といっても、不動産セールスがすすめてくる「ワンルームマンションを使って節税。必ず儲かる物件」に手を出してはいけません。ほぼ確実に損をしてしまいます（必ず得をするなら、わざわざ医師に購入をすすめたりしません）。
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講演をして報酬をもらう
アカデミックポジションに所属するドクターにとっては、最も汎用性の高い収入源ですね。製薬会社主催のセミナーで30分or1時間の講演をして、報酬を得ることができます。報酬の相場としては、3〜5万くらいでしょうか。実は芸能人を呼んで、講演を依頼すると、１時間で数百万円になることもあります。それに比べると、医師の講演報酬というのは、非常に安いですね。
1時間の講演スライドを作るとなると、それ相応の時間がかかるので、コスパはあまりよくありません。自分の必殺技のような得意な講演ネタがあり、それを使いまわして講演すれば、それなりのコスパになります。しかし、毎回同じ話をし続けると、聞いているドクターの印象は悪くなる一方なので注意が必要です。最近は製薬会社からスライド修正されることも多く、ストレスが溜まる可能性もあります。
セミナーの座長をして報酬をもらう
製薬会社主催のセミナーで座長をすると、報酬（相場は3〜5万円くらい。教授になると10万円くらいもらえるかも）を受け取ることができます。講演に比べると、準備が不要ですから、コスパはかなり良いといえます。「それでは，恒例となりましたが，演者の先生のご略歴を．．．」というテンプレートに沿って最初の挨拶、最後の質疑応答をとりしきる程度のスキルで対応可能です。コスパは非常に良いと思いますが、アカデミックポジションにいることが必須条件になります。あと、懇親会への出席、演者が他大学教授の場合は、おもてなし接待に同行することが慣例となっています。
教科書の分担執筆
分担執筆の場合、印税収入は雀の涙です。1年で数千円のこともしばしば。そもそも専門書はあまり売れないのです。でも、履歴書にかけるので、アカデミックポジションにいる人にはオススメ？
みんなが興味をしめすセミナーを自分で開催する
セミナーにかかわらず、イベントビジネスという範疇に含まれます。難易度は、わりと高めですが、マネタイズの仕方はいくつか方法があります。
１）講師費用なし。すべてボランティアスタッフでまかなう。
この方法の場合、会場使用料（ホテルを避け会議室を使えば数万円）を参加者で折半。参加費は数千円とします。自分が所属する学会のannual meetingに合わせて開催すると相性が良いです。お金の儲けはありませんが、人脈が広がるのがメリット。
２）参加費1万円以上の高額セミナー
集客に超苦労します。みんなが聞きたいと思うコンテンツがあり、魅力的な講師を集め、SNSやブログを使って、集客できる人にとっては可能性がひらけます。このパターンの場合、主催者として収益を確保した上で、演者の先生に十分な謝礼をお支払いすることができます。でも、毎年開催は精神的プレッシャーが大きくなりますし、高額なセミナーの内容にふさわしい価値を提供しないと、自分のブランディングにマイナスの評価をつけてしまう可能性もあります。
ブログを書いて、アフィリエイトで稼ぐ
ビジネスの立ち上げにお金がほとんどかからないのがメリットです。Wordpressを作ってブログを立ち上げて、ひたすら記事を更新していきます。ブログのアクセスが増えると、広告収入（Google adsenseやA8.net、アマゾン・アソシエイト）を得ることができます。ブログには、主に２種類あります。
個人で貴重な情報を発信して、ブランディングを高める方向性のブログ。TwitterなどのSNSとの連動で威力を発揮する。
個人の属性を明らかにせず、GoogleのSEO（検索エンジン最適化）を意識して、人のために役立つ情報を発信する。
上記のように２分されますが、明確な線引があるわけではなく、SEO対策をしつつも、SNSからも効率よく集客するブロガーもいます。ブログを書くというのは、収入を得るという目的以外にも、自分のセルフブランドを作るためにも有効なので、これは非常にオススメできる副業だと思います。ただし、月数万円の報酬をえるためには、毎日１記事更新を続けるなど、それ相応の努力も必要になります。
SNSとブログを用いた医師のセルフブランディングについて
まとめ
いろいろな方法を紹介しましたが、個人的に医師にオススメしたいのは、収益不動産（築古戸建て）です。
