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教授の意向を最優先に考える習慣を持つ
大学病院で出世するために、最重要なことは、教授に気に入られることです。これがほとんど全てです。業績を上げるのは二の次、三の次です。教授自身も、全国学会の教授の集まりの中には序列があり、病院の執行部の中にも序列があります。そして、その序列の中で同じように苦労されています。ですから、社会人のマナーは必ず抑えておくべきでしょう。学会に行く際は、スーツ、ネクタイ着用はもちろん当然のマナーです。集合時間を守る、仕事の締切を守る、教授からのメールには夜中でも即レスポンスといった感じで、教授には絶対に減点されないように気をつけましょう。医局行事(医局旅行、歓送迎会)は必ず参加しましょう。そして、教授主催の研究会には、かならず参加しましょう。いくら業績をあげて、英語の論文を量産していたとしても、教授に嫌われたらアウトです。
出世のコツは、加点よりは減点を防ぐ
100点、20点、20点で合計140点の人材よりも、40点、40点、40点で合計120点の人材が求められます。正確に言えば、70点、70点、70点みたいな、欠点の全く存在しない、オールラウンダーが最も大学に長く席を置くことができるでしょう。加点を目指すまえに、失点を無くすことが、組織人には重要なことです。
120点の領域があれば、他で失点しても問題ないと考えるのは大間違い。医局という組織で生き残るためには、とにかく減点をしないことが重要。
ただし、教授になるのなら、全ての領域で90点をとるくらいの覚悟と努力が必要
ゴマすりはめちゃくちゃ重要。ゴマすりもろくにできない医師は大学には不向き
組織の一員として残るために一番重要なことは、キーパーソン(大学病院の場合は教授)に好かれることです。そのために、最重要なことは、ゴマすりです。ゴマはすればするほど効果的なので、出し惜しみせずにどんどん、ゴマすりをしましょう。逆にゴマすりもろくにできないようであれば、大学で出世するのは諦めたほうが無難です。
脇を締めて生活する。スキャンダル系は即退場
学生のノリは、大学で出世を目指すのなら、早々に捨てておきましょう。異性とのトラブル、パワハラ、モラハラなど、今はどこで足元をすくわれるかわからない時代です。これらのトラブルは、1回で即刻退場になります。勤務中はもちろん、飲み会の席でも、決して油断しないようにこころがけましょう。
大学病院での出生には運も重要。運が無いとダメ
大学病院で活躍するためには、強運も持ち合わせていなければなりません。新しい教授が赴任してきて、スタッフを一新する可能性もゼロではありません。不可抗力で転勤させられることもあり、運に見放されるとダメですね。