節約の工夫

頑張らない節約は固定費の見直しから

あざらし君
あざらし君
働いても働いてもお金が足りない
博士
博士
バイトを増やす前に、まずは固定費の見直しを

努力で続ける節約は続かない

出費を減らすために、飲み会の回数を減らそう、無駄遣いを辞めようという努力目標はたいてい続きません。それよりも、頑張らない節約の方が効果的です。毎月1つずつで良いので、固定費の見直しを行ってみましょう。

保険を見直す

昔よくわからずに加入した生命保険に、ずっと加入しているというドクターも多いと思いますが、見直しの価値大です。もう一度繰り返します。保険についてしっかりと勉強して、自分の加入している保険が本当に必要な保険か、見直してみましょう

保険に関して把握すべきこと

今加入している保険料で、例えば60歳までに合計どれくらいの保険料を収めることになるのか?

この1点です。
毎月いくら払っているとか、保障が手厚いなどはまずは脇においておきましょう。
例えば、30歳のドクターが、死亡保障に関して、毎月3万円の保険料を収めているとします。60歳までに収める保険料の合計は
3万円×12ヶ月×30年=1080万円です。

保険というものを、保険会社の立場から眺めてみると、
・60歳までに死亡する人はほとんどいない
・つまり、ほとんどの加入者は、1080万円支払うが、保険会社は本人に対して、何もしなくてよい(1回契約をとれば、1年に1回書類を郵送する程度の手間)
これほど、おいしいビジネスは他にありません。
保険に加入するということは、1000万円近い買い物をしているということを理解しておくべきでしょう。

保険に関しては、一度腰をすえて勉強すべきだと思います。
・独身者は加入するメリットが少ない
・医師の妻は加入するメリットが少ない
などの必要最小限のリテラシーは、本を読んで、理解しておくべきです。繰り返しますが、1000万円の買い物をするのですから、勉強は必須です。

生命保険に関しては橘玲さん著書の下記2冊を読んで理解することオススメします
臆病者のための億万長者入門
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015
これを読んだ上で、ネットで加入できる掛け捨てタイプの保険に切り替えて、必要最小限の保障に切り替える価値について良く考えてみましょう。

携帯電話の通信費用の見直し

大手キャリア(ドコモ、ソフトバンク、au)を格安SIMに変えるとかなり固定費を安くできます。特に、家族まるごと格安SIMに乗り換えると、固定費は確実に下げることができます。大手キャリアは、iPhoneなどの端末を実質無料という巧妙な方法で顧客を掴んでいますが、これは、高額な端末料金を、分割して、毎月の通信費用として請求しているだけです。
2年縛りとかは、もう関係なく、多少の出費は覚悟して、格安ISMに家族全員変更するのが、正解です。
・SIMフリー携帯を購入する
・大手キャリアから、格安SIMに変更する
という2つを行う必要があります。

車の固定費を見直す

地方都市だと、夫婦で車を2台所有している家族が結構多いのですが、車はかなり大きな固定費となります。購入費用、駐車場代、保険、ガソリン代、車検などを合わせると、かなりの金食い虫です。車一台を所有するために、全額でどれくらいかかっているかを、一度計算してみましょう。金額におどろくはずです。2台所有している方は、それを1台にすることを真剣に考えてみましょう。どうしても車が必要なときは、タクシー使えばよいだけの話です。


賃貸マンションの固定費を見直す

賃貸マンションを不動産やさんの言い値で契約してしまう人も多いと思いますが、毎月の家賃を1万円下げることができれば、固定費はかなり安くできます。最初に定時される家賃は、大家さんの希望の値段なので、そこから、1万円でも、1万5千円でも値引き交渉をしてみましょう。大家さんにしてみたら、医者という属性は非常に魅力(社会的信用が高く、ぜったい家賃滞納しない)がありますから、多少の値下げ交渉は通るはずです。

インターネットサービス、スポーツジムの会費

使っていないインターネットサービス、スポーツジムの会費なども、解約しておきましょう。自分自身が使用料を支払っていることに気づいていないサービスがある可能性もあります。それを知るために一番良いのは、クレジットカードの明細をチェックすることです。ほとんどのサービスが、クレジットカードから引き落としをされているはずですから、クレジットカードから毎月引き落とされている固定費は、継続するに値するか、ひととおり吟味してみましょう。

まとめ

1万円の節約は、2万円の収入増に匹敵するほど大きな価値があります。
医師が1万円の物を買うために必要な収入は2万円?
収入を増やすことは、容易なことではありませんし、自分の時間を切り売りすることにつながります。それよりは、固定費の節約、特に保険や車などの大型の予算から手をつけていくのが家計に与えるインパクトは大きいと思います。お金が足りないと思ったら、バイトに行く前に、まずは固定の見直しから。
医師のアルバイト依存は禁忌