経済的自由・独立

資産形成の第一歩は家計簿の習慣から

お金が足りないという悩み

医師のキャリア革命というオンライサロンを運営していることもあり、
働いても働いてもお金が貯まらないという悩みを聞く機会が増えました。
特に、第一子が中学校に進学するあたりで、「教育費がめちゃくちゃ高い」という話題がでることがあります。
子供さんが、2人、3人になるとお金不足はさらに深刻化します。
今日はその背景から考えてみたいと思います。

若い頃から高給をもらう医師の宿命

自分自身を振り返ってみても、「医師が若い頃にお金に困ることはほぼない」と言えると思います。
特に若い頃は、病院に遅くまで残り、オンコールや病棟からの呼び出しを受けることもあり、ストレスを抱え込みがちです。
そのストレスを発散するために、連日飲み歩いたり、高級外車、ブランド品を買ったりしてしまいがちですよね。
生死に関わる判断をし続ける、外来で初対面の第三者とコミュニケーションをとる、365日電話が鳴り続けるというのは、ちょっとありえないくらい大きなストレスです。
その傷を癒やすために、ストレス解消にお金を使ってしまうのは、人間の心理としてしょうがないよねと思います。
そうして、もらったお金を自分の買いたいものや、飲み会で気前よく使ってしまう習慣がみについてしまいます。
宵越しの金は持たないと昔の人は言いました。
なんだかんだいっても、毎月、かなりの給料が口座に振り込まれますから、若手医師の間にお金が足りなくて水道、電気をとめられるようなことはなく、「医師をしている限り、お金に困ることはない」という安心感が生活に染み込んでいきます。これは、一心不乱に医学の世界に没頭できる良い面でもあると思います。

若い頃から続けている習慣を変えるのは難しい

資本主義経済の中では、人々の欲望を満たすためのモノ、サービスであふれています。
正直、給料が、1000万円、2000万円で独身、彼女彼氏がいたとしても、毎月の給料を使い込んでしまうというのは、それほど難しいことではありません。そもそも、税金や社会保障費、年金が天引きされてしまいますから、世間の人が思っているほど手残りにお金がおおいわけではありません。
そして、独身だった医師が、彼女ができて、結婚して、子供ができます。
子供が公立学校に通っているうちは、それほどお金はかかりませんから、独身時代の延長線上のお金の使い方をしてしまいがちです。若い頃についた習慣というのは、何か大きな危機があれば別ですが、なかなか自主的に変えようとは思いません。
独身時代についた、「もらった給料は、欲しいもの、欲しいサービスにすべて使ってしまう」という習慣が、結婚後も続いてしまいます。
そして、冒頭に述べたタイミング(子供が中学校に入るタイミング)になって、「え。。。今月の収支赤字だよ。どうしよう。」となってしまうのです。

追い込まれてからが勝負です

これは、40歳手前になって、お腹がぼってりとでてしまって、中年体型になった状態と全く同じです。
体重と資産との間には、いくつも共通項があります。

体重は1日の摂取カロリーと消費カロリーの差が脂肪になる
資産は、収入と支出の差が貯金になる

中年体型というのは、長年かけて、1日の摂取カロリー>消費カロリーが続いた結果です。
貯金がなく、毎月の収支が赤字になるのは、毎月の支出が毎月の収入の範囲に収まっていない状態が続いた結果です。

つまり、子供さんが中学校になるくらいの年齢で、家計のダイエットをするというのは、中年体型の人が20代の体型を取り戻す(摂取カロリー<消費カロリーを1年通して継続する)くらい大変なことと認識すべきでしょう。
結論を言えば、それは可能です。でも。。。かなり頑張らないといけません。当然ですね。

まずは家計簿をつけることからはじめよう

中年体型の人は、体重計にのる習慣がありません。
資産がいっこうにたまらない人は、家計簿をつける習慣がありません。
ダイエットのスタートは、「毎日体重計にのり、毎日体重の記録をつける」ことから始まります。
資産形成のスタートも、「毎月の収入、支出、自分の体重(現在の総資産)」を把握することがスタートになります。
簡単家計簿のつけかたは下記のブログ記事を参照ください。

医師がお金を増やすために必要な超簡単家計簿の作り方医師の資産形成において、特に重要になるのが出費(特に固定費)を管理することです。そのためには、家計簿をつけることが非常に重要になります。...

ダイエットの場合であれば、摂取カロリーを減らすことから始めます。
肥満体型の原因は、非常にシンプルで1日の摂取カロリー>消費カロリーの状態ですから、摂取カロリーを減らさないといけません。
本を読んで知識を得る。毎食でどれくらいのカロリーを摂取しているのか記録してみるというのが大事になります。
外来が終わった後に飲んでいるコカ・コーラをカロリーゼロに変えよう。
3時のおやつをカロリーの少ないものに変えよう。
みたいな工夫が必要になります。
資産形成についても、まずは書籍を読んで、「世間一般の人がどのような支出を抑える工夫をしているか?」を知ることから始まります。
そして、毎月つけている家計簿で、総資産が毎月1万円でもいいので、増加し続ける生活習慣を身に着けましょう。
これは、体重が、毎月1kg減るようなライフスタイルです。
総資産が1万円増える生活ができるようになれば、すなわち資産を増やすコツが掴めたら。
それを2万円、10万円と増やしていくことは、実はそれほど難しいことではありませんよ。

オンラインサロン 医師のキャリア革命医師のキャリア革命というオンライサロンの運営に関わっています。 整形外科医のブログ主といっしょに運営しており、先日ついにメンバーが10...