俺の屍を越えてゆけ(日記)

アルゴリズムが人間の意思決定を行う時代

google mapで目的地まで移動する

カーナビのかわりにgoogle mapを使う人も多いと思います。旅先で目当ての飲食店に向かうときにもgoogle mapを使いますよね。

でも、google mapというアルゴリズムが、人間が目的地まで移動するための最適ルートを人間に提案(指示)するようになったのは、人類史上せいぜいここ十数年のことでしょう。
太古の昔であれば、自分がどこに獲物をとりにいくか?どのルートを通って安全に帰宅するか?は生存にかかわる重要な意思決定だったはずです。

結婚相手はマッチングアプリで決める

結婚相手も、いまやアルゴリズムが提案してくれます。相手に求める年収、趣味、喫煙の有無などを入力すれば、自分に最適化した人を提案してくれます。まだ、精度の問題でうまくマッチングしないことも多いと思いますが、今後その精度はどんどん向上して、「自分以上にアルゴリズムが自分の理想相手をよく理解している」という時代もすぐそこに。

検索エンジン最適化

自分のブログやホームページを作ったら、まず最初にすべきは、検索エンジン最適化です。google先生に自分のページを認識してもらい、それをいかにして上位表示してもらうか?はとても重要な戦略になります。○○さんに、みてもらいたいというニーズに基づいてサイトを構築するわけではなく、googleがつくったアルゴリズムに気に入られるようにサイトを構築することが重要。

農園の芋虫

いまや、アルゴリズムと人間の主従関係を考えてみると、アルゴリズムが最上位にあり、それに人間が従っている状態です。農園にすむ人間(アルゴリズム)と芋虫(人間)で考えてみましょう。
農園にすむ人間は、芋虫の存在など気にもかけていません。芋虫(人間)は、普段はアルゴリズムの恩恵にあずかっていて、快適な生活を営んでいます。

でも、人間(アルゴリズム)が突然、「よし、庭に農薬をまこう」と判断したら、芋虫は死んでしまうかもしれません。googleが検索エンジン最適化のアルゴリズムを書き換えると、いままで上位表示されていたサイトが、まったく表示されなくなるといったイベントを想像すると理解しやすいかと。

マッチングアプリにしてみても、「月額課金が安い人はいまいちの人としかマッチしません」というアルゴリズムに書き換えてしまえば、自分の結婚相手をアルゴリズムが支配するようになる未来も垣間見えます。

まとめ

ビッグデータの解析により、様々なアルゴリズムが開発、改善されて、我々の生活は知らず知らずのうちに便利になるでしょう。
でも、そこに依存するということは、一定のリスクを持っていることも理解しておくべきだと思います。