経済的自由・独立

株式投資は敗者のゲーム

博士
博士
新コロ騒動で思うこと

株式投資は敗者のゲーム

プロテニスプレーヤー同士の試合は、勝者のゲーム。ラリーを続けるだけではダメで、リスクをとって得点をとりにいかないと勝てません。
逆にアマチュアプレーヤー同士の試合は、敗者のゲーム。玄人がしない凡ミスをおかした人が負けるゲームです。

私を含めた、多くの医師は株式投資に関しては、ド素人です。
もし、自分が、「いやいや。俺は少なくとも素人じゃない」と感じているとしたら、医療の現場で、一般の方が医者相手にイキっている姿を想像してみると良いでしょう。

そう考えると、医師の資産形成の基本戦略は、「敗者のゲームをいかに戦うか?」につきると思います。
さらにいえば、「医師としてできるだけ長い期間働くことの価値」に対するリスクヘッジとして資産形成を考えるのが良いでしょう。
医師をリタイアするために、今回の新コロ騒動で一発逆転を狙うというのは、「勝者のゲーム」の戦い方。
素人は、玄人が絶対におかさないミスをおかして、市場から退場することになります。

人の行く裏に道あり花の山

トーシロー投資家が、プロに対してもつ優位性として、「市場に参加するタイミングをいくらでも待てる」ということ。
この点からして、市場がパニックになり、株価が一律に下落している状況(ブラックスワン)は、非常に良い参入タイミングです。

この書籍の中でも、橘玲さんは、「素人が世界株式インデックス投資に参入するベストなタイミングはブラックスワン」と書かれています。
(正確にいえば、ブラックスワン以外のタイミングで参戦しても、全く問題はありません)

ただ、Twitterなどをみていると、現在よく見かけるのは、個別株売買の情報が多くて、インデックス投資家の発言はほとんどみられません。
その理由として、これまで、数年コツコツと積み上げてきたインデックス投資家にとって、今は冬の時代だからです。
積み上げた資産が3割、4割減になると、さすがに不安になりますし、そのタイミングで他人に推奨できるのはよほどのメンタリティーを持ち合わせた方だけです。

(インデックス投資家にとっては、この冬の時代を、いつもどおりコツコツと積み上げて乗り越えられるかどうかが別れ目)

人の行く裏に道あり花の山
ここ数年、勢いのあったインデックス投資家の発言が消えた。というのが、素人がインデックス投資に参入するタイミングを示していると思うのは私だけでしょうか。
ちなみに、サブプライム、リーマンショック直後に、橘玲さんも、「素人にとって今がインデックス投資に参入するベストタイミング」。だけど、私の声は多くの人には届かない。とぼやいていました笑

冒頭で述べたテニスの試合でいえば、インデックス投資って、「ひたすら相手のミスを待つラリー」みたいな感じで、ギャンブル感がゼロなんですよね。
お医者さんは普通に働いて稼ぐのが本業で、資産形成は、インデックスに任せておけば良いのにな。というのが、いち素人投資家の感想でした。