医学生のうちに

アカデミアのキャリアと資産形成は両立できるのか?

博士
博士
悩ましい問題

医学生からの質問

卒業後に外科医として海外で医師として働いたり、留学したりすることに興味があります。
ですが、SNSやブログをみていると「資産形成をせずに臨床や研究を追求すると」に対して不安な感情をもってしまいます。
アカデミアのキャリアと資産形成は両立できるのでしょうか?

若い時にしかできない経験がある

個人的に思うことですが、
若い時にしかできない体験や経験がある
と最近になって強く感じます。

当然ですが、自分の人生は1度しかありません。
20代も1度。30代も1度。

・手術のトレーニングをつんで、たくさんの患者さんを治したい
・難易度の高い手術をしている海外の病院で研修して自分の技術を向上させたい
このような夢を持って医師として歩み始めるお医者さんも多いと思います。

私自身は、
「挑戦してみたいのなら、絶対挑戦してみるべき」
と心から応援したいと思います。

海外に留学するためには
・医局の中で、同僚との競争に勝って頭一つ抜きでる
ことが必須条件になるでしょう。

そのためには
・平日は遅くまで。土日も病棟の管理を頑張る
・緊急手術の時には必ず顔を出す
・飲み会や学会の懇親会にも参加
・忘年会で芸をする
みたいな、今の時代だと少し敬遠されるような、泥臭いこと、体育会系のことをする必要もあるでしょう。

そうして、なんとか頭ひとつ抜き出て、海外への留学のチャンスを手に入れるみたいな感じ。

こういった夢を持っている人は、そもそもSNSをやっている暇がないものですから、
SNSの中ではあまり見かけないですね。

でも、歯を食いしばって、数年努力した結果として、海外に留学するチャンスを手に入れる。
実際に海外に行ってみて、自分の実力不足を痛感したり、海外のドクターと英語でコミュニケーションをとる喜びを感じたり。

そのような夢を追いかけることに20代、30代を全振りしても大丈夫です。
ただ、その過程でお金をたくさん貯めることは、正直難しい(笑)
夢、やりがい、そのときにしかできない体験を追いかけるのなら、そこに全集中でOKです。

そもそも、オリンピック目指して頑張っている人が、
金メダルも取りたいし、不動産も買いたい
みたいな人は、稀ですよね。
金メダル目指すときは、そこに全振りでOKです。

夢を追いかける時期から、現実をみつめる時期へ

医師の人生を俯瞰してみると、上記のように手術の技術を高めたり、海外に留学したり、国内・国際学会で発表して有名になったり。
そのまま教授になる人もいるでしょうが、多くの人は
夢をおいかけるステージを経て、最終的には「開業医」になったり、地方の病院で「勤務医」を続けたりするようになります。
自分の目指していた進路を変更する時期はいずれきます。

でも、若いうちからそんな先のこと考えてもしょうがないでしょ。
自分が入る棺桶を、若いうちから作る準備をする必要はありません。

人生やって後悔することはあまりありませんが、やらない後悔というのは、いつまでも心の中に残るものです。
たぶん、人間というのは、そのようにデザインされているのでしょう。

アカデミアで頑張りながら、資産形成も可能?

個人的には、アカデミアの中にいながら資産形成はなかなか難しいかも。。。
と思いますが、私の尊敬する自由気ままな整形外科医の先生は
研究と資産形成の両立は可能
と言われています。
こちらの音声コンテンツの中で、そのようなお話をしていますので、ぜひ聴いてみてください。