※2017年12月29日に公開した記事ですが、一部の記事を削除(取り消し線を表示)して2019年1月07日に再度公開しました。
主な仕事として勤務医続けながら、小規模企業共済を利用することは、正攻法ではないため、本ブログでは推奨しない立場をとることといたしました。小規模企業共済加入資格については、小規模企業共済の、公式HPをご参照ください。
ビジネスモデルを持つことの重要性が理解できたとしても、「実際に何をやったら良いか想像すらできない」という方が多いと思います。今回はそのような方にとって、一歩でも前進できるような情報になれば良いと思って記事を書きました。
Contents
勤め人でもできるスモールビジネスの種類とは?
Voicyのサウザーラジオで紹介されていた、勤め人でもできる5つの小商い(スモールビジネス)について紹介します。
勤め人ができる5つの小商い
1.不動産大家業(築古戸建てのリフォームがオススメ)
2.ブログのアフィリエイト(広告収入)
3.イベント、パーティー系ビジネス
4.note.muなどでのコンテンツ販売(文章、音声など)
5.転売ビジネス
スモールビジネスとしての不動産大家業
いわゆるボロ物件(築古戸建て)を安価で購入して、リフォームして、人が住める状態に手直しして貸し出すことで収益を上げます。ボロ物件をリフォームして貸し出す方法は、後述する通り勤務医にとって、節税効果が非常に高い方法なので、一番手堅いスモールビジネスといえます。きれいな物件は手直しが不要ですが、販売価格が高額ですから、不動産の運用利回りが下がります。やはり、基本はボロ物件を安価で購入して、リフォームして賃貸に出すのがポイントだと思います。物件の購入価格は、1000万円以下が一つの基準です。そのため、種銭が1000万円程度は必要になります。種銭がない人は、まずは固定費の節約で、種銭を貯めるところからスタートすることになります。
ちなみに築古戸建て大家業には
・物件の建物部分を4年間で減価償却することで勤務医の節税に利用できる
・小規模企業共済に加入できればさらに節税が可能
という非常に大きなアドバンテージがあります。
このロジックを医師向けに非常にわかりやすく書いたテキストが
整形外科医のブログで販売されている
・医師のための築古木造戸建投資マニュアル
これ以上の良書はありません。スモールビジネスをなにかやりたいけど、何から手をつけて良いかわからない方は、まずはこのマニュアルを熟読してみることをオススメします。ちなみに、このテキストは、マネーリテラシーが身につくと、非常にわかりやすいロジックで説明されています。逆に言えば、このテキストに書いてある内容が理解できない状態だと、不動産大家業に参入するのには、勉強不足です。不動産大家業は、節税の知識、不動産の運用利回りの計算ができないと話にならないので、基礎的なことは本を読んで勉強しましょう。
スモールビジネスとしてのブログ、アフィリエイト
ブログを書いて、アフィリエイト(広告)収入を得るという小商い。元手(種銭)が不要で、サーバーを借りて、ドメインを取得して、Wordpressをインストールすれば、今日からでも記事を書き始められます。
種銭が不要というのが、大きなメリットです。パソコンがあれば、1万円程度で気軽に始めることができます。ただし、ブログを数ヶ月書いてもアクセス数が毎日数人ということも珍しくありません。収益がで始めるまでは、ひたすら記事を量産する必要がありますし、SEO対策などの基礎知識が必要となります。お金はかからないけど、最初の数ヶ月、売上ゼロでひたすら記事を量産するのが、かなり大変です。
ちなみに、広告収入には2通りあり
成功報酬型(アフィリエイト) 商品購入に至った場合に収入が入る
クリック広告(Google adsense) 広告をクリックしたら収入が入る
ちなみに、ブログを書いて収益を上げたいのであればば、この本が圧倒的にオススメ。
イベント、パーティー系ビジネス
セミナーを主催して、参加者から参加費を集めて、収益を上げることが可能です。医学生の方であれば、合コンの幹事になって、メンバーを集めて、飲み会をセッティングすることで収益を上げることも可能です。例えば、1人あたり食事と飲み放題で3000円のお店で、男性5名参加で1人6000円の参加費、女性5名参加で、1人2500円の参加費であれば、12,500円の収益になります。病院で大規模な飲み会の幹事をする機会が多い方であれば、挑戦してみても面白そうですね。このビジネスも、比較的参入しやすく、元手がいらないのがメリットですね。セミナーの場合、集客に苦労するのがデメリットかもしれません。
セミナー開催については、収益をあげようと思うと、1人あたりの参加費を高額にするか、参加者をたくさん集める必要がありますし、セミナーの告知をするための媒体(ブログやSNS)が必須になります。
私が今セミナーを開催するとしたら、開催場所は東京都内にすると思います。やはり、人口が多く、地方都市からも東京だとアクセスが非常に良いですから。もし、自分が所属している学会の参加者をターゲットにするのであれば、日本○○学会といった専門学会に合わせて開催するのも良いと思います。
そして、会場ですが、パソコンを使ったプレゼンテーションを行うのであれば、TKP貸会議室をとりあえず20名程度で抑えておくと思います。TKPの良さは、価格がそれほど高くないこと、主要な駅の近くに会議場があり、アクセスが良いこと。そして、一つのビルに複数の会議室がある場合は、参加人数が増えたら、広い会議室に変更できることなどがあげられます。もちろん、プロジェクターを利用したプレゼンも問題なく可能です。
参加者の管理と、集金については、Peatixというネットサービスを利用すると思います。今は、イベント開催&集金ができるサービスはいろいろありますが、私が以前大規模なセミナーを開催した際は、Peatixを利用しました。このサービスは、イベントの開催日時、場所、概要などを登録して、チケットの値段を設定して集金ができることです。手数料をとられますが、当日自分たちでお金を集めて、領収書を発行するのはとても大変です。そして、何より、当日集金を行うとドタキャンする人がでる可能性が高くなります。Peatixで事前に集金しておけば、ドタキャンのリスクを回避することが可能ですし、何より当日集金する必要がないので、セミナー運営に集中することができます。ちなみに、セミナーチケットについては、最初の20枚を1万円で販売して、完売したら1万2000円で追加チケットを販売するというような、価格変更をすることも可能です。
講師の許可をとれば、開催したセミナーの風景を、自分が持っているビデオカメラで収録しておき、あとで販売することも可能かもしれません。もちろん、プロのカメラマンに撮影してもらうと、より高いクオリティの動画がとれますから、外注しても良いでしょう。
note.muなどでのコンテンツ販売(文章、音声など)
自分自身が面白い文章を書くことができたら、それを有料販売することも可能です。サウザーさんの白熱教室のような、有識者との対談を音声コンテンツにして販売する方法も面白いですね。面白いコンテンツを作る才能のある人で、なおかつそのコンテンツを告知するブログやSNSを持っているのなら、相性の良いビジネスモデルだと思います。元手がなくても参入できるのがメリットですね。
転売ビジネス
これは、一番参入しやすいビジネスモデルです。例えば、メルカリで自分の不要品を販売して利益を上げる。これは立派な転売ビジネスです。自分がある領域において、目利きであり、その商品を安く購入できる、もしくはタダで貰うことができるのであれば、それを販売して、利益を得ることが可能です。不要になった医学書を販売してみるのも良いでしょう。医学生であれば、卒業生から、国家試験に使い終わったクエスチョンバンクなどを無料で貰い、それをメルカリなどで販売してみると面白いかもしれません。
スモールビジネス立ち上げのコツはまず一巡やってみること
上記いずれの方法でも良いので、まず手始めは、そのビジネスを一巡してみて、1円でも利益を上げる経験をすることです。一巡するまでが簡単なのは、イベントビジネス、転売ビジネスです。自分の労働力を資本家に差し出すことで給料を得るという方法以外の方法で、1円でも収入を得ることができたら経験値アップ。それと同時に、ビジネスでお金を稼ぐのは、最初は大変なんだなと理解できると思います。
アルバイトの方が効率が良いに逃げない
スモールビジネスなんかするより、当直のアルバイトに行った方が、簡単に稼げるというのは事実です。しかし、働いて給料をもらうということは、働かないと給料がもらえないということになります。老後も働き続けるのであれば、アルバイトを続けたら良いと思いますが、自分のビジネスを持ち、自分が働かなくても収入を得るための手段を持つことが将来的には欠かせないと思います。
スモールビジネスは、人を雇って自動操縦できるのがメリット
今回紹介した、5つのビジネスモデルは、いずれも、自分の能力が上がると、人に仕事をまかせて自動操縦に持っていくことが可能です。人の力や借金を上手に利用することで、リバレッジを効かせることが可能になり、さらにビジネス規模を拡大できます。これが、勤め人の給料(自分が働かないとお金が手に入らない)との決定的な違いです。自分の時間を使わずに、人の手をかりる、人のお金をかりることで、成功したビジネスモデルの規模を拡大できるので、利益がどんどん積み上がるスパイラルにのせることが可能になります。自分の時間を必要としないので、自分はさらに生産性の高いビジネスに関わることが可能です。