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医師の通勤時間と生産性について。片道1時間の通勤は、毎月50万円の労働に匹敵する。
1年間の通勤時間を計算してみる
通勤にかかる時間というのは、人生においてばかになりません。働き方の生産性を向上させる際にも、一番に検討すべき重要項目と考えます。
例えば、片道1時間の通勤を平日毎日行った場合
1年間の平日を290日として計算してみると
往復2時間×290日=年間580時間
これは、平日勤務(9時間)で計算すると、なんと64日分の労働!
医師の時給を大雑把に1万円として計算すると、なんと年間580万円!
(12ヵ月でわると1ヵ月あたり48万円)
片道1時間の通勤を行っている医師は、通勤に年間580時間、1年で約2ヶ月分の勤務に匹敵する時間を費やしており、それを時給換算すると、毎月50万円近いお金に匹敵することを理解しておきましょう。
職場の近くに住むことには、かなり大きなメリットがある
医師のように、時給が高い働き方をしている人にとっては、片道1時間の通勤時間を10分程度に短縮できるのなら、相当なメリットがあることがわかります。つまり、職場の近くに住むことには大きな大きなメリットがあるのです。もしかりに、職場の近くに住むと20万円の住宅費がかかり、郊外に住むと12万円で住めるから、郊外の方が得と考えているのであれば、上述の通勤時間のコストについて、もう一度良く検討してみましょう。私なら、迷わず、職場の近くに住みます。片道1時間の通勤が、自分のリラックスした時間であるなら良いのですが、ストレスを伴う通勤(満員電車)であるなら、時間のコストだけではなく、精神的な疲労のコストも支払わなければなりません。
職場が提供するアパートがあるなら、利用しない手はない
研修医、後期研修医の時代であれば、希望すれば、職場の近くにアパートを提供してもらえる医師も多いと思います。これは、はっきり言って利用しない手はありません。通勤時間の短縮による金銭的メリットも大きいですし、さらには住宅費にかかる費用を節約して、種銭づくりのための貯蓄にまわせます。研修医の時代は、家なんて寝に帰るだけだと思います。その家が、職場の近くで、かつほとんどお金がかからないのであれば、利用を検討する価値は大きいのではないでしょうか?(節約できたお金で、出張の際は、少しリッチなホテルに宿泊してみても良いですね。)病院のアパートは、古かったり、近隣に同僚が住んでいたりとデメリットも多少あるとは思いますが、それを上回るメリットがあることは理解しておきましょう。
医学生のうちに経験しておくべき5つのこと
まとめ
医師のように、時給単価が高い職業をしているのなら、通勤時間を短縮するために、職場の近くに住むメリットは大きいです。通勤時間を短縮することで得られる労働時間を、スモールビジネスなどの付加価値の高いものに割り当てることも可能ですし、精神的な疲労を少なくするメリットもばかになりません。単純に郊外なら家賃が安いという理由にとらわれずに、柔軟に考えてみると良いでしょう。