不動産価格が下落したら不動産を買うことができるのか?
不動産は今は高い。暴落したら買う。というのは簡単ですが、実行するのはかなり難易度が高い戦略です。というのも、リーマンショックのようなブラックスワンが起こってしまうと、信用不安のため、銀行から融資がおりにくくなるためです。かりに自分の目の前に喉から手が出るほどほしいとおもえる不動産があったとしても、そのタイミングで銀行から融資がおりるかどうか?というと難しい面もあります。しかも、実際に自分が所有している不動産があったり、収益をあげている実績があればマシですが、まったくの不動産素人が、信用不安の中、銀行から融資がひけるかというと厳しそうな印象もありますね。ただし、今のうちに現金を積み上げておき、不動産価格が下落したら、キャッシュで不動産を買うというのは、非常に有効な戦略になりえると思います。比較的好景気かつデフレの現状であれば、働いてキャッシュを得る、それを現金で保持しておくというのが良いかもしれません。
ブラックスワンが訪れると情報が全くでなくなる
昨年末から年始にかけて仮想通貨市場をみていて感じたこと。それは、仮想通貨バブルの真っ只中(ここで買うと大損していたタイミング)では、テレビや週刊誌、はては職場の人たちまでが仮想通貨で儲けた話をしていたという事実です。買ってはいけないタイミング(具体的には2017年年末)では、テレビや週刊誌で「今買わないと乗り遅れる」という情報が飛び交っていました。しかし、それから半年〜1年たった今、テレビはもちろん、週刊誌などで仮想通貨の特集は全く目にしなくなりました。
教訓
テレビや週刊誌、職場の人たちが盛り上がっているタイミング(世間に情報が溢れている)タイミングは、参入するのには最悪のタイミング
株式、不動産価格が暴落したタイミングが、実は適切な参入タイミングだが、このタイミングでは情報が世間から完全に消えてしまう
後から考えれば、不況の底で株式を買い続けた人、不動産を購入した人は非常に良いタイミングで購入できたことになります。しかし、その人達が購入したタイミングというのは、世間に悲壮感が漂い、購入をポジティブにとらえる情報は一切公開されていないタイミングです。そのようなタイミングで購入するのは、そう簡単なことではありません。
まとめ
世間に悲壮感が漂い、信用不安で融資がひきにくいタイミング。そこでバーゲンセールになった商品(株式、不動産)を買うためには、景気の良い時期から、自分の中で、投資のルールを作っておくことが重要です。そして、その確固たるルールがあれば、不況の中、みんなが不動産を売却し、株式を売却しているタイミングで、冷静に買いに向かうことができるのかもしれませんね。