以前は、自分の身の周りに、いわゆる富裕層に該当する医師がほとんどいませんでした。最近は、ブログを書いていることもあり、出会う医師の属性がかなり広がってきたため、富裕層医師にお会いする機会が増えてきました。
まず最初に富裕層の定義を調べてみましょう。
野村総合研究所の調査では純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の世帯を富裕層世帯と定義している。
金融資産1億円というのは、勤務医にとっては、一つの一里塚と言えると思いますが、ここまで到達できる人はそう多くはありません。(ローンで購入した1億円の不動産を保有していたとしても、純金融資産1億円には該当しません。)今回私が描いている実在する富裕層医師像の中には、親から資産を引き継いだ人は含まれておらず、叩き上げの富裕層です。いくつか共通点を感じたので、ご紹介します。
無駄な出費を嫌い、地位材に感心が薄い
よく、金持ちはケチだという人がいますが、それは本質を捉えていません。もちろん、浪費家は金持ちにはなれませんが、金持ちは、収益不動産であれば、1億円であっても即決して購入してしまいます。これを、ケチと言える人がどれくらいいるのでしょうか?要は、お金持ちの人は、「モノやサービスが、自分の判断基準に照らし合わせて、購入する価値があるか?」ということを、シビアに考えているということです。富裕層になったあとも、自分が購入する価値がないと判断したものには、一切関心を示しません。当然ですが、テレビ、マスコミがあおる商品を、みんなが買っているから私も買おうという感覚では、1億円を貯めることは不可能でしょう。ベンツを含む高級外車に乗っておられる富裕層医師もいますが、地位財として購入するというよりは、事業経費で乗っておられるかたが多い印象ですね。
ハードワークを続けている
基本的にはハードワーカーの医師が多い印象を受けました。もちろん、1億円貯めて富裕層になったから、第一線を退いて、半分リタイアみたいなことも十分可能なのですが、現在もハードワークを続けている医師が多い印象を受けています。それくらい、医師が働いて稼ぐ力(人的資本)や、社会的信用度、定職についていることで融資を引きやすくなるといった属性の価値が非常に高いのだと思います。しかし、働く場所、働く環境はシビアに検討されているようです。自分の労働価値が最大化する環境で働かれている印象を受けます。
医師以外のビジネスモデルを所有している
お金を稼ぐことに対して、柔軟な発想をお持ちの先生が多く、働いて稼ぐ以外のビジネスモデルを所有している人が多いです。不動産投資であったり、株式投資であったり、人それぞれですが、自分が得意とするビジネスモデルがあり、勤務医で稼ぐ力を後押ししてくれています。最近良く話題にでる勤め人プラスアルファな働き方をしています。
考え方が柔軟で、人間関係がフラット
これは、商売人として欠かすことのできない資質ですが、基本的には低姿勢で、人間関係がフラットな方が多いです。人と会うと、すぐに相手より優位なポジションをとろうと、マウントしてくる人が時々いますが、私の知る富裕層医師達は、人間関係がとにかくフラットです。相手の良いところから学ぼうという姿勢や、年齢関係なく、優秀な人から学ぼうという姿勢が感じられます。医師という狭い世界から抜け出して、資本主義のマーケットで戦うためには、契約を遵守する、ビジネスパートナーと対等な関係を築くということが欠かせないからだと思います。マウントが役に立つのは、組織内人事だけで、ものを売り買いするマーケットにおいては、まったく役に立ちません。