医学生のうちに

医学生のうちに副業(スモールビジネス)を立ち上げる3つのメリット

あざらし君
あざらし君
医学生の間で、起業サークルが流行っているみたい
博士
博士
時代の雰囲気を敏感に感じて、ファーストペンギンになれるのは若者の特権。医学生のうちにスモールビジネスに関わりをもっておくことはメリットしかない

一昔前まで、医師が副業、スモールビジネス、起業について考える時代がくるとは、想像すらできませんでした。ですが、最近では、医学部を卒業して研修医になる前に、医療系の企業に就職する人や学生時代に起業サークルを作る人達が増えてきました。やはり、時代の雰囲気を敏感に感じて、ファーストペンギンになるのは、いつも若い世代の人達ですね。現場で働く医師たちよりも、時代に対する嗅覚が優れているのだと思います。
医学生のうちにスモールビジネスを立ち上げるメリットについて、現場の医師の立場で考えてみました。

医学生には圧倒的な自由時間がある

圧倒的な時間を保有しているというのが、最大のメリットです。医学部を卒業すると、研修医、後期研修医という働き方をすることになります。この研修期間は、医師のキャリアの中で最も自由時間が少なくなる時期です。仕事のスキル、知識が身につき、自分で仕事時間をコントロールできるようになるのは、早くても医学部卒業後6〜10年はかかると思います。
ビジネスというのは、自分のお金か時間を初期投資する必要があります。スモールビジネスというのは、「成功の確率は低いが、当たると大きな利益がえられる」というのが特徴です。初期にお金を投入するビジネスモデルよりも、最初はお金をかけずに、自分の時間を投入するやり方のほうが、失敗したときの損失も限定的です(自分の投入した時間は、経験値として自分の中に蓄積されます)。
つまり、圧倒的な自由時間を持つ医学生というのは、スモールビジネスを始めるのピッタリな存在なのです。

医学生はサラリーマンマインドに毒されていない

医師になって、徹底的に指導されるのは、「組織の中での立ち位置をわきまえる」、「医師のヒエラルキーを尊重したものの考え方(下剋上はゆるされない)」といったことです。これらは、もちろん、医師として働く上で重要なことです。
しかし、あらゆる薬に副作用があるのと同じで、そのようなサラリーマンマインドにも大きな副作用があります。特に、従来の医師の働き方に限定されない新しい働き方というのは、医師の組織の中では、非常に許容されにくいのです。部活動を考えると理解しやすいですが、野球部の先輩は、1年生の時に球拾いやユニホームの洗濯といった下働きをしています。先輩になったら、それらの下働きを後輩にしてもらわないと、組織として成立しません。医師の組織に属して、「自分は従来のやり方とは違う働き方でがんばります。」という考えの医師は、組織の中では、正直、煙たがられる存在になってしまいます。
そのような環境で働き続けていると、自然と「組織の空気を読んで行動する」、「上級医師の顔色をうかがって、自分の判断を決める」という精神構造になってしまいます。そうなる前に、医学生の時に1つでも、2つでも。自分でスモールビジネスのアイディアを考え、実行して、形にするという経験をしておいてほしいと思います。その経験は、医師になった後にこそ役立ちます。働き方に自由度をもたせることができるようになるからです。

医学生に向いている副業(スモールビジネス)とは?

ビジネスの立ち上げ、維持にお金がかからないものを選ぶ

堀江貴文さんが提唱する、ビジネス4原則として
・小資本で始められる
・在庫がない(あるいは少ない)
・利益率が高い
・毎月の定期収入が確保できる
クラウドを利用したサービスが普及したおかげで、スモールビジネスを支えるインフラのほとんどが、低額で利用可能になりました。これは、お金をもっていない医学生にとっては、かなりの恩恵だと思います。いきなり、最初のビジネスが大当たりする可能性は少なくいです。スモールビジネスのコツは、立ち上げの段階では自分の時間をしっかりと投入して、小さな予算で損失を限定した上で、気軽に挑戦してみることです。その過程で、ある程度の利益がえられたら、合同会社などを設立してみるのもオススメです。

イベント開催系のビジネス

人と会って話をしたり、イベントを主催するのが好きな人に向いているビジネスモデルです。マネタイズには少しコツが必要ですが、自分が話を聴いてみたいインフルエンサーを読んで、小規模のセミナーを開催する。それを動画コンテンツにして販売するサイトをつくってみる。といったアイディアがあれば、医学生の時に挑戦してみても面白いかもしれません。

ブログを書いてみる

将来、自分がつくった商品(モノ、知識や経験)を人に販売したいと思う時期がくるかもしれません。人に役立つ商品やコンテンツがあったとしても、それを販売するための器をもっていないと、販売するための方法がありません。面白い人(インフルエンサー)に会うためには、「自分が日々、どのような事を考え、行動しているか?」という情報を発信し続ける必要があります。
将来、スモールビジネスに挑戦したいのであれば
SNSを利用したセルフブランディング
・ブログを定期更新して、自分が販売したい商品やコンテンツを紹介するための場所をインターネット上に確保しておく
これらも、医学生のうちに挑戦しておくのが良いでしょう。

まとめ

医学生のうちに、スモールビジネスを立ち上げるためのセルフブランディングを行い、実際にお金を必要としない小さなトライを何回もしてみる体験は、その後の人生の財産になると思います!