俺の屍を越えてゆけ(日記)

好きを仕事にするために

若い頃は与えられた環境で頑張る

いきなり自分の好きなことを仕事にするという戦略をとることはオススメできません。というのも、資本主義のルールを考えると、人の役に立つことを提供して、その対価をお金として得るという大原則があります。医師にのって、人の役に立つことといえば、当面は本業の医療が100%を占めるでしょう。不勉強な知識に基づく医療、適当な医療が、患者さんにとって役立つどころが害になってしまいます。ということで、若い内は、しっかりと医療のスキルを高めて、患者さんの役に立つポジションを確立することが最優先となります。

30代がピボットシフトのタイミング

しかし、自分のリソースを全て医療に投入して、60歳を迎えるのがゴールか?と言われると、大きな疑問が残ります。医師としてある程度の実力をつけたら、自分の専門性を大切に育てつつも、別の方向にもピボットシフトすることが大切だと思います。このピボットシフトした先に何をやるの?これは、一択で「自分の好きなこと」を追求すべきです。

医師としての働き方をセイフティーネットとして好きを追求する

医師の大きなメリットが、医師免許を持っている限り、給料に困ることは当面ないという安心感です。ここを人生のセイフティーネットとして、自分の好きなことを少しずつ育てていくことが大切になります。

自分の好きなことがわからない

自分探しというのは、人生のテーマでもあります。自分の好きなことって、意外とわからないものです。そこで、自分の好きなことを見つけるためのコツを紹介します。

自分の好きを見つける

読書をする。他人と本の中で対話する。
自分と対話するために、ひとりの時間を持つ。
3年以上継続している習慣に注目する。
人に聞く。

読書をする。他人と本の中で対話する

読書というのは、本の著者と自分が本の中で対話できることが醍醐味です。リアルでは出会えない人達と、本の中で対話することができるのは、非常に価値の高い経験です。そのような対話を重ねるうちに、この人の思想は、自分と似ているなというのが理解できるようになります。

自分と対話するために、ひとりの時間を持つ

時々で良いので、自分ひとりの時間を作ります。ジムで筋トレする時間でもいいし、サイクリングにでかけるのも良いでしょう。筋トレをしている時間は、人と話をしませんから、自分の頭の中で自分自身と対話することになります。そのような対話をへて、自分がやりたいことを見つけていくのです。

3年以上継続している習慣に注目する

自分の好きなことって、意外とわからないものです。そこで、自分が3年以上継続している習慣に注目してみましょう。例えば、隙間時間があれば、いつもゲームをしている、水泳を3年以上続けている、ジョギングを続けているなど、なんでもかまいません。3年以上続けられることは、好きでないとできません。つまり、長く続けられている習慣の中に、自分の好きが隠されている可能性が高いのです。そして、3年以上好きで続けていることの知識(自分の中では常識)というのは、今日から始めるビギナーにとっては貴重な情報ばかりです。ジョギングであれば、「雨の日のジョギングの服装」「ジョギングに必要なシューズ」「足首に負担をかけない走り方」など、情報の宝庫です。これらを、ブログなどで記事にしてみても良いと思います。

人に聞く

これは、最初は照れくさいものですが、自分の好きな人や両親、身内などに、「自分の強み、人のために役立つ能力ってなんだろう」と聞いてみるのです。そうすると、結構以外な返事がかえってくることが多いです。自分が欠点と思っていたところを、逆に良さと指摘してくれることもあります。そのような客観的な視点も取り入れてみても良いと思います。
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