俺の屍を越えてゆけ(日記)

大切なことは誰も教えてくれない

目の前の患者さんの治療、医学の研鑽を日々続けている医師が多いと思います。自分のリソースをすべて、医療に一点投資することは、患者さんにとっては、最良の選択だと思います。研修医、後期研修医の時代は、学生から社会人になり、医師として責任ある立場で仕事をするための修行期間ですから、医療に一点集中するので大丈夫だと思います。しかし、その働き方を定年退職まで続けてよいか?と言われると疑問が残ります。
自分の生活、家族の生活を守ることも重要なことです。これから先、医師の働き方にも多様性が生じてきます。同期横並びで、勤務医を続けるか、開業するか?という二択ではなく、第三のキャリアを考え始める医師は確実に増えています。

マネーリテラシーというのは、私自身は、社会人の必須事項と考えています。経済的な自由を獲得するために、マネーリテラシーを習得しておくことは、避けては通れない道のりです。しかし、日々職場で働いていると、医療に関するアドバイスを受けることはできますが、マネーリテラシーの重要性を教えてくれる人はほとんどいません。飲み会で世間話程度にすることはあったとしても。節約(特に固定費)の重要性、安易に高額な地位財(マイホーム、高級車など)を購入してはいけないこと、税金と節税の知識、金融資産運用の知識、不動産投資の知識などは、今後医師にとっても必須科目となることでしょう。

ですが、そのような生きていくために大切なことは、その存在をだれも教えてくれません。気づく人は気づきますが、気づかない人は、全く気づきません。医学部受験という高難易度のハードルを超えた医師であっても、経済的な自由を獲得するために必要な知識が完全に抜け落ちている人が圧倒的多数だと思っています。

人生というのは、様々なレイヤー(階層)の中で、ゲームが同時進行しています。医療というレイヤーにおいては、みんな頑張り方をしっていますが、経済的な自由を手に入れるためのゲーム(レイヤー)を完全に無視して、生活を続けている医師が非常に多いのが現状です。そして、医療のレイヤーで大きな壁にぶつかった時に、経済的な自由を手に入れるためのゲームで、スタート地点から、一歩も踏み出せていない事実に気づいたのでは、遅すぎるのです。