マイホーム

マイホームを適正価格で買うのが難しい理由

マイホームを売る側の立場に立って考えてみよう

人にモノを売る時に、売り手に有利な条件を考えてみましょう。

緊急性を要するもの
欲しいもの

緊急性を要するものというのは、高く売れます。コンビニで売っているビニール傘は、10円程度と言われています。これが、突然の雨が降ると、500円以上の値段で、飛ぶように売れてしまいます。人間、緊急性を要するものにはお金を払ってしまうのですね。
そして、もう一つが欲しいもの。街頭で、高級腕時計を売ったとしても、だれも買ってくれないでしょう。でも、高級腕時計専門店に入店してきたお客さんとなると、だいぶ話が違います。少なくとも、時計に強い関心を持っていることは間違いありませんから、本人が欲しがっている時計を的確に見極めて、提案することができれば、かなり高い時計でも売れるでしょう。
マイホームというのは、緊急性と自分が欲しがっているという2つが揃っていることが結構あります。マイホームの展示場に、マイホームに全く関心のない夫婦は行かないと思います。そして、マイホームというのは、子供が小さいうちに買わないと意味がないと感じる人が圧倒的に多いと思います。そうなると、やはり、子供が小さいうちにマイホームを買いたいという時間的な制約が生まれてしまいます。このようにして、ほとんどの人がマイホームを買いにきたときというのは、緊急性と欲しいという欲望がピークに達していますから、高額なマイホームを売りやすい状態にあると言えます。

マイホームを有利に買うとしたら

もし、マイホームを有利に買うとしたら。当然ですが、不動産価格の推移を見守るべきでしょう。今は地方都市では、空き家が増えることで不動産価格が下落する問題が指摘されていますし、全国的に人手不足で建築費用が高騰していると言われています。マイホームを不動産投資と考えるのなら、「今は買い時では無いな」という判断になるかもしれません。ここは、緊急性がない場合は、冷静な判断ができますが、緊急性(子供が小さいうちに買いたい)があると、目の前に提示されたものをあまり吟味せずに、まあいいいか。と購入してしまいます。
不動産投資で、大切な格言と言われているのが、「物件に惚れるな」というフレーズです。きれいな物件、自分が理想としている立地にある物件などは、収益性を度外視して、欲しくなってしまいます。ですが、この欲しくなって買うというのが、百戦錬磨の不動産投資家にとっても、禁じ手なのです。欲しくて買うという行為には、収益を低下させる要因から無意識に目を向けなくなってしまい、冷静な判断ができなくなってしまうからです。

まとめ

高額のモノを買う時に、緊急性、欲しいという自分の欲望は、不利に働きます。マイホームを買うときは、どうしても、この2つが関わってくるので、冷静な判断ができず、ついつい高額のモノを買ってしまいますから注意が必要ですね。

医師のマイホーム購入の経済合理性について医師のマイホーム購入の経済合理性について マイホーム購入は、多額の借金をして不動産素人がおこなう不動産投資 1億円のビルを1...