俺の屍を越えてゆけ(日記)

医師の仕事は労働集約型

医師は安定した高収入が得られる仕事

医師の仕事の最大のメリットは、なんといっても「安定した高収入が得られる仕事」といえるでしょう。現在の医学部人気もうなずけます。しかし、デメリットもあります。

労働集約型のビジネスモデルであり収入にガラスの天井がある

医師の仕事は美容師さんと同じで、労働集約型と言われます。働いた時間に応じて給料をもらえるということです。この時給が良いため、収入が安定しています。ですが、1日に24時間以上働くことはできませんし、働きすぎると、心身に異常をきたすため、労働時間には上限があります。労働時間の上限が収入の上限ともいえます。体力の限界まで働いてお金を稼いだとしても、累進課税により支払う税金が高くなるため労働生産性が下がってしまいます。

自分の時間とお金を交換している

働いてお金を稼ぐというのは、自分の時間をお金と交換しているともいえます。この交換比率が良い(時給が良い)ため、医師という職業は人気があります。しかし、医師の仕事は、人命や他人の人生にかかわることが多く、ストレスがかなり大きいです。自分の時間を差し出すと、たくさんのお金をもらえる反面、労働により大きなストレスを抱えてしまうことが特徴といえます。

労働生産性が高いため医師の仕事にフルコミットしてしまう

労働生産性が高いため、医師の仕事にフルコミットしてしまいがちです。金融資産投資や不動産投資、スモールビジネスなどの勉強をしようと思っても、「そんな小銭稼ぎするよりも、外来や当直のアルバイトをしたほうが得」と言われてしまうと、言葉がありません。そのため、医師という職業にフルコミットして、節約、節税、資産運用に全く興味のない方も多い印象があります。

医療の業界にも大きな変化が訪れる

これから、30〜50年今の労働環境が維持されるのであれば、医業にフルコミットするのが正解だと思います。しかし、日本の社会保障制度、国民皆保険制度が果たして、それだけの期間持続できるのかどうか?だれにもわかりません。自分自身が歳をとり、同じ働き方ができなくなる可能性もあります。このような10年単位でみると大きな環境の変化が起こる可能性が今後も続きます。そういった中で、今安定している本業に自分のリソースを全て投入してしまうことにはリスクがあります。公務員という仕事は安定しているように見えますが、副業を禁止され、毎日ルーチンワークを続けて40歳、50歳になってしまうと、公務員以外の仕事をすることはできない状態になってしまいます。安定を求めることが、長期的に考えて人生を安定させるかどうかはわかりません。

複数の収入を得ることが安定につながる

非常に安定した収入を得られる医師という職業。少し余裕ができる年齢になったら、医師という仕事以外で、お金を得る手段を確保することも重要になると思います。働いてお金を稼ぐ以外にも、様々な方法が世の中にはあります。少し視野を広げて、自分の余暇にスモールビジネスに挑戦してみるのも面白いと思います。