医師の新しい働き方

医者の出口戦略

地方都市だと、公的な総合病院はもちろん、私立病院の一部も
・大学医局の人事で医師が派遣されている
ことが多いです。
地方都市だと、
・比較的栄えてる市内中心部
から
・山間部や過疎地
といった広範囲なエリアにたくさんの病院があり、
特に後者の病院に勤務する医師を安定供給するためには、強力な人事権を持つ組織が必要になります。

勤務医、開業医に関わらず、医師の仕事というのは、基本的にはプレイヤーとしての働きを要求されます。
(開業医さんは、プレイヤーに加えてクリニックの経営にも携わる。いわゆるプレイングマネージャーなので、大変です。。。)

日本の保険制度だと
・研修医がした処置と80歳の医師がした処置
については、基本的に全く差がありません。

大きな床屋さんに10人くらいの理容師さんがいる。20歳の人もいれば、80歳の人もいる。
技術に差はあれど、みんな髪をきる仕事を来る日も来る日も、朝から晩まで続けている。

いいかえると
・20代から80代までの人間が同じフィールドでサッカーをしているような状態
になります。

厳密に言えば、20代の医師が配置されやすい病院と80代の医師が配置されやすい病院は異なるため
J1、J2、J3、JFLみたいな階層構造になっているともいえます。
(この文脈で優劣は意図していません)
ただ、何歳になっても、サッカーというゲームを選手(プレイヤー)として行う
という仕組みに変わりはありません。
これって、歳をとるときついシステムだな。。。と思いますよね。

医局人事をみていると
・選抜に勝ち抜いた超優秀なエリート勤務医が市内の急性期病院に部長、副病院長、院長として残る
→J1のFC横浜で現在も選手として活動しているキングカズモデル
・中堅のときは大学病院や市内の急性期病院で働き、50代以降は田舎の病院に移動して定年退職するケース
→昔は日本代表だった選手が、30代後半になってJ2、J3とカテゴリーを落として選手を続けるモデル
・開業医さんのような選手兼監督モデルは、サッカーというスポーツには存在しない

いずれにしても、勤務医、開業医ともに働き方の出口が存在しない。
大きな怪我をせず、体力、精神力がタフでプレーを続けられるうちは問題は顕在化しません。
でも、身を削って仕事をしている医師は多いと思います。
そして、その無理がたたって、50代、60代で大きな病気になって担架で退場している選手(医師)をたくさん見てきました。

勤務医のキャリアプランに、
・プレイヤーをやめる
というものが想定されていない。
診療をしない(選手をやめた)医師が働く場所って、あまりありません。
ということで、医師は20代で始めたサッカーという競技を80歳まで続けることになる。
事実上のエグジットは、体力、精神力を失って、ゲームから退場するしかありません。

お金(日本円)を貯めて、50歳あるいは60歳できっぱり医師の仕事をやめる
というのも無くはないのですが、日本円だけを握りしめて、
そこから30年、あるいは40年の人生を送るのは結構きつそう。
インフレになったら人生設計アウトですから。

そうなると、医師の出口というのは、
貯めたお金をもとにして、お金を生み出すビジネスモデルを自分で作りあげる
しかないんじゃないかと最近思うようになりました。
たとえば、不動産を購入して、家賃収入を得る。とかモノやサービスを作って、それを販売する。
みたいな。
労働者から資本家に階層を移動するともいえます。

医師がサッカーをプレイしなくてもよくなる場所を見つけること。
それが自分の医師人生にエグジットを見つけることにつながる。

20代から80代までが働く床屋さん
60〜65歳の定年退職で強制退場
病気で現場に立てなくなり退場
そうなる前に、なんらかの準備をし始めておかないといけません。

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