個人がSNSで稼ぐ話をしようか?
— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2019年5月21日
しかし広告モデルの飽和は、SNS自体が終わったということじゃない。そうではなくて、収益機会が別のところへ移っているだけや。その別のところのひとつが「サブスクリプション」や。
ここで大事なコトを言う。サブスクリプション・ビジネスとは「アクセスを売る」ビジネスや。
「アクセスを売る」例として、たとえばスポティファイがある。あれは、いつでも、どこでも、自分の好きな時に音楽を楽しめるという「アクセス(接続)」を売る商売だ。
世の中にはイケダハヤトとかはあちゅうとか、いろいろインフルエンサーといわれる人たちがいる。でも彼らや彼女たちはサブスクリプションのビジネスでは試行錯誤を続けている(というか、失敗している)
サブスクリプションのビジネスは(自分は、ゆうこすとつながっている!)式の、連帯感とかつながりを売る商売なので、「数を稼ぐ」という発想では「つながり」の希釈化が起こりやすい。つまりシャバシャバに薄めすぎたカルピスや。
それと、これまでのインフルエンサーは「目立つ」に力を入れてきたけど、これからは「つながる」の方が大事だと思います。連帯感。
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サブスクリプションモデル
10年程前は、パソコンにMicrosoftのOfficeをインストールする、Adobe Photoshopをインストールするというのが一般的でした。
でも最近では、Office 365やAdobe creative cloudのようなサブスクリプションモデルが一般的になりました。
サブスクリプション方式はビジネスモデルの1つ。利用者はモノを買い取るのではなく、モノの利用権を借りて利用した期間に応じて料金を支払う方式。コンピュータのソフトウェアの利用形態として採用されることも多い。Wikipedia
いわゆる月額定額課金で、利用し放題というもの。インターネットとの相性が良いのが特徴です。
ふと私達の生活を見渡すとOffice 365やAdobe creative cloudに限らず
Netflix
Spotify
Amazon prime
Dropbox
iCloud
Freee
Dazn
など、サブスクリプションモデルは日常生活に完全に溶け込んでいますね。
冒頭に引用した広瀬さんのTwitterにあるとおり、サブスクリプションモデルにおいては、「いつでもつながる(利用できる)安心感」が非常に大切になります。そして、大ファンにとっては、「こんなに優れたサービスがこんな安い値段で利用できるの?」という満足感もあります。私は、Daznでスポーツ観戦するのが趣味なので、「いつでもサッカーが見れる」という価値は絶大なものがあります。
Officeを使い倒す人、Netflixで海外ドラマや映画を見るのが趣味な人も同じ感想をもっていることでしょう。
自分のファンについて
ブログやTwitter、リアルビジネスを通じて様々な人と交流する機会が増えます。
そして、その中のごくごく一部分の人は、自分の活動、大切な価値観などに共感してくれて、「自分のファン」になってくれます。
特に、5年、10年以上前から自分のファンであり続けてくれている人は大切にしないといけません。
<ファンについて>
脱社畜サロンが炎上したことに絡めて、ちょっと考えるところがあるので書きます。アメリカのロックバンドに「KISS」というグループがあります。 pic.twitter.com/ZCMmznMJ1O— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2019年1月13日
「KISS」は他の有名なバンドより音楽性の面では尊敬されていないのかも知れません。でも彼らは商売が上手いことで有名です。
「KISS」がバンドとして成功したとき、ジーン・シモンズが打ち出した哲学は「コアのファンを徹底的にたいせつにすること」です。
「どんなに自分たちが落ち目になり、世間から見放されても、コアの100人のファンに対してしっかりサービスしていれば、彼らがきっと自分たちを盛り立ててくれる」というわけです。
「KISS」は時として「軽薄なバンドだ」とdisられることも多いです。でも「KISS」のハードコアなファンは、そういう誹謗中傷に対してバンドメンバーに代わってバンドを擁護し、福音を広めてゆくわけです。
「100人のコアなファンさえ徹底的にサービスし、彼らを裏切らなければ、あとはコミュニティーの力でなんとかなる」これがジーン・シモンズの哲学なのです。
ひるがえってイケダハヤトやはあちゅうのやっていることを見ると、もっともかけがえのないコアなファンをサラッと「サロンのM&A」とか何とかわけわかんないコト言って明け渡してる。
ハシゴ外されたファンの気持ちになってみるがいい。
自分がファンを裏切っているから、自己弁護するときも自分でやらないといけない。本当に愛されているのなら、ファンが敵の前に身を投げ出してかばってくれるはず。
私自身は、30代を捧げたアカデミアの仕事から、40代は別の方向に完全にシフトチェンジしてしまいました。
研究会の参加、講演会などのお誘いもいまだに時々ありますが、今の自分ではお役にたてないと思い、丁寧にお断りさせていただいています。
でも、自分自身が大切にしている価値観や生き方は、あまり変化していません。
そして、自分自身が大切にしている価値観に共感してくれる人というのは、これからも大切にしていきたいなと思います。
サブスクリプションモデルについては、下記の本がオススメ。
出張のお供に最適です。
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